自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

キャンプツーリングの極意(前編)

 8 月の夏季休暇まで2 ヶ月を切りました。

 北海道にツーリングに行くならば、フェリーのチケットの確保に動かねばなりません。フェリーのチケットの予約受付は情船日の2 ヶ月前からなのです。

 ここ数年、お気に入りの新日本海フェリーの新潟⇒小樽航路に乗れていないので今年は何とか確保したい。が、やはり厳しかった。8月第二週の金土日の便は予約開始時刻からネットには繋がりにくくなり、たちまちチケットはソールドアウト。キャンセル待ち登録するのが精一杯でした。う~ん今年も厳しそうです。数年前はこんなでは無かったのですが。

 因みに仙台在住のS氏は “今年は絶対に北海道ツーリングに行きます!” と気合十分でしたが仙台発の太平洋フェリーを確保することができず、辛うじて津軽フェリーを確保できたとのこと。自宅とは目と鼻の先の仙台港を横目に遥々青森まで走って北海道に渡るとは。中々世の中は思うようになりません。(というかS氏のツーリングは思うようにならない事ばかりのようですが。)

 横浜のK氏も同様で、新日本海フェリーのバイク枠はまだ確保できておらず。ただクルマでの予約は取れたので、場合によってはクルマで北海道に行きます!とのこと。ここ数年は北海道に行けていないので何が何でも行きたいのでしょう。しかしK氏の愛車は20年程の車齢を数えており、しかもフランス車。以前のように "北海道にクルマの修理に行ってきた” ということにならなければ良いのですが。

 

 さて、フェリーのチケットは確保できていませんが、北海道ツーリングに想いを馳せずっと印象に残っている事を書いてみようと思います。

 

 ツーリングキャンプ場の朝は早い。普段は朝寝坊な自分も自然に朝5時過ぎには目が覚めます。早朝のキャンプ場は静かで、また清々しい空気が気持ちよいです。顔を洗いにいって散歩がてらツーリストのバイクを見て歩いたり。

 早起きって気持ちの良いものだなと思いながらコーヒーでも飲もうかとお湯を沸かしていると、早くもテントを撤収しバイクに荷物を積み始める人の姿が。無駄のない動きはツーリングの達人といった感じ。やがてバイクのエンジン音が響きだし颯爽と走り去っていきます。時刻はまだ6 時台。寝ぼけ眼でうろうろしているキャンパーも多いというのに。

 

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 でもどのキャンプ場でもこのような達人は必ずいらっしゃいます。最初は随分早くから出発するんだなぁとやや呆れ気味に感心していましたが、だんだん自分もあのように早く出発したいと考えるようになってきました。

 北海道ツーリングの一番の楽しみは当然ながら走ること。信号も渋滞もない道路を思いのまま走る楽しさはいくら時間が有っても足りません。また1時間でも早く出発するとその分遠くの目的地にも余裕を持って到着することが出来ます。

 しかしいざそのつもりで行動してもキャンプ場を発てるのは良くて8 時過ぎ。テキパキとやったはずなのに一体どうして?

 自分以外にもこういう思いを抱えるライダーはいるようで、屈斜路湖の和琴湖畔キャンプ場で会った越谷さん(仮名)もそうでした。

 仕事の出来るビジネスマンと言う印象(実際、キャンプ場でも仕事の電話をかけていました)の越谷さんでしたが、いろいろ話をしてみるとずっと毎年北海道にツーリングにやって来る筋金入りのベテランツーリングライダー。キャンプの装備も凝っていて自慢のキャンプ道具に囲まれご満悦の様子。

 お互いのツーリングの話や愛用のキャンプ道具の話しで楽しく盛り上る中、なかなか思うように早くキャンプ場を出発することが出来ないのが悩みだと言うと、越谷さんはも自分もそうなんです、と。そして、実は明日の目的地はちょっと遠いので明日こそ何とか7時前には出発したいと思っている、そのため直ぐに出発準備が出来るよう今日はバイクからバッグを下ろさずにいるのです、と言う。(注:和琴湖畔キャンプ場はテントサイトにバイクを置けるのです。)

 なるほど!その手があったか。手は尽くしたと言いたげな越谷さんからは並々ならぬ決意が感じられます。明日の走りに思いを馳せながら和琴湖畔の夜は更けていきました。

 

 残りは次へ続きます。