なんだかんだで今年も北の大地へツーリングに行ってきました。
今回も旅の相棒は嵐を呼ぶ男、仙台在住のS氏。また同時期に旧知のK氏も北海道を走り回っているはず。いくら走っても飽きず、また酷い目にあっても懲りない面々であります。
出発前には “わざわざブログに書くことような事はないだろう”、と思っていたのですが、いざ行ってみると今回も十分に波乱に満ちた旅になってしまいました。
という訳で、今年もまた北の大地の旅紀行を書き連ねてみようと思います。
まずはプロローグとしてお騒がせ男・S氏の嵐を呼ぶ男ぶりから。
今まで2回一緒にツーリングしましたが、彼はいつも大雨にたたられており流石に最近は “自分は雨男かもしれない” と自覚しつつあるようです。何しろツーリングの度に高速道路が通行止め寸前になるような大雨に遭遇するなんて普通ではありません。
出発数日前のメールでは “晴天祈願でもしようかなぁ(笑)” なんて言っていました。
もっとも日ごろの行いを改めている訳では無いので、お願いされる神様からすると “はぁ?ツーリング中は晴れにしてくれ?何言ってんの” ってとこでしょう。
案の定、出発一週間前では全道的に雨予報は無かったのに、出発2,3日前になるとと季節外れの台風が発生して進路を北海道に定めてしまいました。
天候だけではありませんでした。
Sは金曜日の夜発の仙台→苫小牧行きの太平洋フェリーに乗船するために、会社を午後休むという力技を使ったのですが、なんと船内で客同士の喧嘩が発生。
傷害事件となってしまい、釜石港に緊急入港して海上保安庁が乗り込むという事態に。その影響で北海道の到着が11時 → 15時となってしまい、北海道初日のスケジュールが台無しになってしまいました。
そして帰りのフェリーも出航が10時間遅れるという事態に。
なんでもツーリング中にやってきた台風で苫小牧港の岸壁が破損した為とのこと。10時間遅れということは朝の5時出航ということで、乗船手続きはAM2時半から。それまで何処で何をして過ごせば良いやら。
しかも遅れて出航したフェリーで今度は急病人が発生し、再び釜石港に緊急入港する事態に。
なんという引きの強さ。もはやお祓いが必要なレベル。
幸いツーリング中はトラブルも無く(大雨の日が一日がありましたが)バイクも快調。概ね順調に旅を進めることができましたが。
(続く)
****
余談ですが、いつもS氏は私より先に北海道に上陸し、小樽のビジネスホテルで一泊して翌朝港で合流するのですが、今年はホテルの宿泊費が何と一泊6万円に高騰していてホテル泊を諦めました。(適当なところでキャンプすることにしました。)
訪日する観光客の多さはこんなところにも影響しています。
****
それにしても、自分にとっては(というか多分大抵のライダーもそうだと思いますが)夏の長距離ツーリングというのは一年の中でも最も大きな行事といえます。
毎年のことですが、ツーリングから帰ってきて、夏の甲子園(高校野球)が終わると、何だか今年はもう終わりみたいな燃え尽き感で、あとは急速に年末に向かって月日が流れていくような感じがします。
しばらくはこうしてツーリングを振り返り、旅の余韻に浸ろうと思います。