自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

750S2・カタナのFCRセッティング記録

PCのファイルを整理していたら,750Sカタナに装着したFCRのセッティング記録が出てきました。

こんなものでも多少でも役に立てれば,と思って掲載することにしました。

当時はまだキャブのセッティングも大してやったことがありませんでした。
キャブレターの構造も良く分かっていなかったし、とにかくバイク雑誌のキャブレター特集を読み漁り、FCRのセッティング手法の特集記事を読んで,まぁ何とかなるだろうとチャレンジしたのです。
今から思えば,あれこれ難しいことをいわず“やってみなよ”,と後押ししてくれたバイク屋さんの言葉も大きかったですね。

FCRの口径は35mmです。FCRは通販で購入して自分で取り付けました。
取り付けで困ることは特に無かったですね。
エンジンとキャブを繋ぐインシュレーターは750のノーマルのままで問題なし。キャブ後ろのノーマルのエアチャンバーは取り去りパワーフィルター仕様としましたが,FCRの固定はインシュレータで支えるだけで大丈夫でした。

それに購入時のプリセットのセッティングで問題なく走れてしまいまい,拍子抜けするくらいでした。
肝心のパフォーマンスも十分満足できるもので、アクセルのレスポンスが良く,ダイレクトに加速ししていくので感動しましたね。まるで別のバイクになったようでした。高い買い物なのでずいぶん悩んで購入を決めたのですが,買ってよかった!と思ったものです。

なので,その後のセッティングもジェット類はパイロットジェット(PJ)とメインジェット(MJ)を一つ大きいものを試しただけです。
(本当言えばニードルの変更も試してみようとは思っていたのですが、不満を感じなかったのでそのままになってしまいました)

春先~初冬まで同じセッティングで快適に走ることができましたのも良かったですね。レーシングキャブですが気難しさは感じませんでした。(※1月や2月の寒さの厳しい時期はバイクはお休みしてます。因みに私は関東在住です。)

予想外だったのは燃費も向上したこと。ノーマルでは良くて18km/L位だったのが、最高で22km/L位を記録しました。(いずれも北海道でのツーリングで)

あと強制開閉式のせいか高所の気圧が低いところでも極端なパワーダウンを感じないのも良かった点です。

なお私の走りはツーリングが主体です。全開走行は殆ど無いので,ピークパワー重視とするとセッティングは詰めがまだ甘いかもしれません。

今読み返してみるとなんともつたなく恥ずかしい記録内容ですが参考になれば幸いです。

 

<セッティング条件>
・エンジンはノーマル
・吸気はK&Nのパワーフィルターを使用。
・エキゾーストはヨシムラ・サイクロン

 

<JNの型番が間違っていたので訂正しています(2013.4.9)>
 誤)“OCEMG”  正)“OCEMQ

NO 作業
年月日
セッティング 結果/評価
PS AS戻し SJ JN/
CLP段数
MJ スロットル開度 プラグ焼け 燃費
0 1/8 1/4 1/2 3/4 4/4
0 2004.7.3,4 1-1/2 #45 OCEMQ
(4)
#138 やや
焼け過ぎ
1 2004.7.11 1-1/2
(▼1)

(▼1)
2 2004.7.11 2-1/4 14
3 2004.7.25 OCEMQ
(5)
2+ やや
かぶり
気味
16
(21)
番外 2004.9.12 (2) (2) (2) (2) (2) やや
かぶり
気味
19
番外   OCEMQ
(4)
2+ 2+ 3+ 3+ やや
かぶり
気味
24
4 2005.9.25 #140 2+ 3+ 4+ 4+ 4+    
5 2005.10.2 1 1+ 4+ 4+ 4+    
6 2005.10.2 1-1/2 4+ 4+ 4+    
7 2005.10.10 2 2-1/4 4+ 4+ 4+    
8 2005.11.12 1-1/2 1-3/4 4+ 4+    
9 2005/11/19 1 4+ 4+ 4+    
10 2005/11/23 2 #48 3 4+ 4+    
11 2005.12.3 OCEMQ
(4)
   
12 2005.12.? 1 2-1/4 2 4+ 4+    

 

 <No.0>

出荷時のセッティング。
エンジンが完全に暖まるまでは、~1/4でボコつく。また完全に暖まった後でもクイっとあけると失速する。(アイドリング状態から素早く急にアクセルを開けるとストールする。)
全体的にはやや回転が重いように感じる。それでもSTDキャブレター(負圧式)には無いダイレクトなアクセルレスポンス、パワーフィーリングが感じられる。
パワーフィーリングとしては、~3000回転まではややトルクが薄く、4000回転くらいからが実用パワーバンドという印象で、”回りたがる”感じのエンジンとなった。

<No.1>
PSを絞めこんでみたが、暖気運転中における~1/4(~2500rpm)が悪化。
回転が重い、というレベルではなく、かぶったような感じになってしまった。

<No.2>
PSを開けて見る。感触としては、No.0とほぼ同等。
若干、スロットル1/8前後の付きが良くなったように感じる。
ただし、スロットルを閉じた時の2000~3000prm付近からの回転落ちがやや遅いように感じる。ちょっと開けすぎか?

<No.3>
JNのクリップを1段下げ5段目とする。3000回転までのトルクが厚くなったように感じる。高回転の伸びも問題は無し。
前のセッティングに比べ、やや吹けは重くなったような感じもするが、全体的にはこちらのセッティングの方が合っているみたい。スロットルを閉じた時の回転の落ちも良くなった。

<No.4>
普段からアクセルを全開にすることが無いため、4/4域の違いは分からない。
但し、低開度(低回転)域から高開度(高回転)域にわたってトルク感は向上したように感じ、アクセルを開ければ開けただけエンジンが回るように感じる。
1~2速くらいで引っ張るとすごい勢いで加速していき、レッドゾーンまで軽やかに回っていく。(レッドゾーンに軽く入る)トルクカーブは全域でフラットな印象である。(若干気温が低くかったことも考慮に入れるべきかも)

<No.5>
PSを1回転戻し(薄く)してみたところ、アイドリングはするが、クラッチミートでボコつく感じとなってしまった。

<No.6>
多少ましになったが、まだクラッチミートに気を使う。なお、この日は気温が30℃ほどあった。

<No.7>
アイドリングの状態から急激にアクセルを開けてもストールしなくなり、一瞬ボコつくがアクセルに反応するようになった。

<No.8>
アイドリングからスムーズなつながりであるが、~3000までのパワー/トルク感に欠け、つまらない。

<No.9>
暖かいときは良かったが、気温が下がると混合気が薄くなったようであり、発進時のアイドリングから1/8開付近がボコつきがより目立つようになってしまった。
それより上の域は快調。

<No.10>
スロージェットを上げる。AS戻しを大きめ(2)にしてPS戻しは1とする。
アイドリングはほぼ問題なし。反面、やや回転が重くも感じる。(MJを落としてみるのもいいかもしれない)
ただし、バイカーズステーション流のセッティング出しでは、1-1/2位の開度となってしまい、今までとの違いは大して無くなった。

<No.11>
ニードルのクリップ段を4に戻す。全体的な印象はそう変わらず。

<No.12>
AS戻しをあえて2-1/4とした。アイドリングから発進ではややボコつく場面が多い。ちょっと薄すぎかもしれない。1/8~1/4の力強さは増した。

<No.13>
PSを少し空けて濃くする方向にした。かなり印象は良くなった。