43mm径のGSX-Rのフォークを取り付けキャブも換えてエンジンも調子良くなったのですが、人間の欲求はきりがないのか,今度はブレーキの効きに不満におぼえてきました。
ちょうどこの頃ラジアルマスターなるものの存在を知りました。制動力とコントロール性が向上するとのことで導入を決断。選んだのはNISSINのもの。価格の面で圧倒的に安かったからです。
しかし,このNISSINのラジアルマスター,造りが結構ごつくて取り付けには苦労しました。
このときのカタナのハンドルはノーマルよりかなり低くなっていて,ラジアルマスター下部がカウルに干渉してしまうのです。
そのため,バーの位置が少し高くなるようハンドルバーまで変える必要がありました。
こういった面からすると、ブレンボとかのマスターは造りなのでこちらの方が良いかもしれません。(ただ価格がちょっと高めです。。。)
因みにですが、ラジアルマスターの下部のスイッチを留めている丸ねじを平べったい低頭ねじに換えることで数mmはクリアランスは稼げますよ。
丸印のネジを...
このネジに変えるとクリアランスが稼げます
思いの他苦労して取り付けたラジアルマスターでしたが,効き目は素晴らしいと思いました。
ブレーキレバーを引けば引くだけ制動力が増していく感覚があり,強くブレーキをかけても不安を感じずにすみました。
制動もが向上したのですが,ガツンではなくジワ~と効く感じなので,ブレーキングが楽しく感じたものでした。
この後3~4年は大きな改造は無く過ぎるのですが,あるときヤフオクを眺めているとカタナ用に加工した88' GSX-R1100のスイングアームを発見しました。
カタナのフレームに合うようにスイングアームピボットの幅が削られており,サスペンションの受けも付けられていました。この受けは“コ"の字型となっており,カタナとは逆の形状。ただ他車ではこの形状の方が一般的なのでサスの選択の幅は広がることになります。
※ダストシール無しで組み付け可能な幅に加工されていました
あと、もう一つの狙いは、GSX-R1100のスイングアームはカタナより長め。リアタイヤが後ろにさがりロングホイールベースとなります。
私はどうもカタナのリア周りが窮屈に見えていて、もう少しタイヤが後ろに位置していても良かったのでは?と思っていました。
そんなこともあり、思い切って 落札。
基本的にはボルトオンで取り付けできるので、作業は楽でした。
ただ、長めのチェーンが必要なのと、サスペンションを少し延長する必要がありました。サスの受けの位置が少し後ろになっていて、サスがレイダウンするようになっていたのです。
組みあがって眺めた感じはまずまず。走ってみた感じも悪くはありません。ただ、交差点なんかを曲がるときなどでホイールベースの長さを実感することがあります。
それでも自分にとってはずいぶん乗り易く感じたので、ノーマルには戻さずこのままで行くことにしました。
そしてこれが750カタナの最後の改造となりました。