この前の週末は、荷掛けナットの製作の他に、また飽きずにFCRを弄っていました。
ニードルを#OCEMPに替えてからスロー系はとても具合がよくなったのですが,アクセルを大きく開いてフル加速すると細かい振動がビリビリとマシン全体から感じるようになりました。
街乗りではここまでアクセルを開けることは少ないけど,高速道路を走るときや、少し気合入れて走るときには結構堪えそうな気がします。
先日はそのフル加速中にハンドル/メーター周りから何かが飛んできて,自分の右胸にパシッと当たりました。何事か!よく見るとトップブリッジのネジ穴を塞いでいたボルトが無くなっていました。
他にもカウルのネジが脱落して行方不明になっていました。
カタナのエンジンに元々内在しているメカニカルな振動なのか?それともキャブのセッティングによるものなのか?
以前はこんなに振動はなかったような気がする。
逆に以前気になっていた低回転域での振動はキャブのセッティングを弄っているうちに解消しています。
ということは,やはりキャブのセッティングの可能性が大。燃調が薄いのか,それとも濃いのか?
何となく,“濃い”ような気がしてならない。アクセルの低開度では問題ないので,
メインジェットを#135->#132に替えてみます。
スロー系も少し薄くなるはずなので,ASを1/6程締めこんでおきます。
この程度の作業はキャブを下ろさなくても出来るので,短時間で作業できます。
で、結果は大成功。
まだ高回転域で少し振動が出るものの,かなりスムーズになりました。
やはりアクセルの中~高開度の燃調が濃かったようです。スロー系も問題なし。
更にメインジェットを#130にして試してみると、振動はほとんど感じなくなりました。
#128にしたらどうなる?という興味もありますが、ジェットを持っていないので、当面はこれで様子を見ることにします。
燃料の濃さとエンジンの振動について
昔々,私が小学生の頃。
ゼロ戦や戦艦大和に夢中になっていた時期がありました。(今でも好きですけどね)
その頃読んだゼロ戦の本にこんなエピソードが書かれていました。
南方の基地(ラバウル?)に進出したゼロ戦に謎の振動が発生したそうです。
どの機体も同じように振動が出て,このままでは出撃もままならないほど。
そこである歴戦の名パイロットがテスト飛行して原因の調査をしました。
飛行してすぐに激しく振動し始めたけれど計器類は問題なし。機体にも異常は見当たらない。
そこで混合気を薄くしてみたところ,振動がピタリと解消したそうです。
日本本土で製造されたゼロ戦は気化器(キャブレター)も本土の気温にあわせて調整
されているので,南国の高い気温では空気が薄いので混合気が濃くなり過ぎていて,それでエンジンに振動が発生していたことが分かった。
というものです。
子供向けの本なので漫画(劇画調)で書かれていましたが,こんなマニアックな話しをよくも載せてたものだと思います。(笑)
他にも“枕頭鋲”やら“超々
さて、この日はMJの交換の他にもFCRを弄ったのですが、長くなったので別の記事に改めます。