久々の更新です。
12月に入って何となく慌ただしくなり、ブログの更新もすっかり怠っていました。
それに寒くなってきたこともあり、カタナに触れることもすっかり減ってきてしまいました。我ながら軟弱ですね。
今回書くブレーキホースの交換は、実はずいぶん前に行っております。
記事に書こう、と思いつつ先延ばしにしていたのです。
作業自体は8月末のまだ暑い時期に行ったのですが、文書に纏めるのが面倒で先延ばしにしていたのです。
そもそもカタナに付けているホースはステンレス・メッシュで覆われたタイプのホースで、性能的には不満は無し。
しかし、ホースは750カタナを購入した時から付いていたもので、もう十数年以上、もしかすると20年くらいは経過しているのでは?と思われます。
去年の春、オイルクーラーのホースが劣化してオイルが滲み出してきた、という事も起きており、急に心配になってきました。
ブレーキに不安を抱えながら走るのもよろしくないので、急遽交換することにしました。
ホースの交換作業自体はそれほど難しいものではないはず。面倒なのはエア抜き。
むしろホースとかバンジョーアダプターとかパーツを買い揃える方が面倒なくらいでした。
パーツ選び
急にやることに決めた事でもあるし、パーツ代はできるだけ安く上げたいところ。
ネットや店頭で吟味を重ねました。
ホースは “AC PERFORMANCE LINE” というブランドで、アクティブから販売されているものにしました。長さは710mmと685mm。これでちょうど良い感じ
因みにブレーキホースの長さって、結構細かく設定されているものなんですね。
また、ブレーキキャリパーとの接続は“キャリパーアダプター”なるもので接続することにしました。
従来はバンジョーアダプターで接続していましたが、せめて見た目の雰囲気だけでも変えてみることにしたのです。
こっちはちょうど近所のお店で安売りしていて“「渡りに船」とはこのこと”と大喜びで購入しました。こちらは「SWEG-LINE」のものにしました。
交換作業開始
パーツが揃ったところで交換作業です。
まずはホースを外していきます。ブレーキフルードが車体にかからないよう注意しながら慎重に外します。
続いて新しいホースを組み付けていきます。
いきなりバンジョー類を本締めせず、仮組した状態でホースの取り回しを調整していきます。
ホースの長さが足りるかちょっと心配でしたが丁度良い長さのようで一安心。
そう思ったらキャリパーアダプターがキャリパーに嵌りません。
まさか、と思いながらネジピッチを確認してみると、キャリパー側はP1.00mm。
それに対し、買ってきたキャリパーアダプターのネジはP1.25mmm。
ブレーキマスター側のネジピッチがP1.25mmmだったし、P1.25mmmが汎用的な寸法なのだろう、と思い込んで選んだのですが見事に失敗しました。
▲このネジのピッチがキャリパーに合いませんでした。
仕方無いので、作業を一旦中断してパーツを買いに出かけます。
このところのバイク弄りでは、作業の途中で何かしらの買い物が必要になり、そのために予想以上の作業時間を要するハメになっていたのですが、今回もこんなドタバタになるとは...
幸いP1.00MMのキャリパー・アダプターは売っていましたが、家に戻ったときは日が暮れかけていて、この日の作業は断念せざるを得ませんでした。
翌日。
朝から小雨の生憎の天気でしたが、雨が止んだときを見計らって続きの作業を行いました。
▲買い直したキャリパー・アダプター赤色。今度はちゃんと合いました。
ホースの取り回しを慎重に調整して、ホースとバンジョー類の本締めをします。
▲キャリパー・アダプターでのホースの取り回しはこんな感じになります。
▼今まではバンジョー+ボルトでとめていました。
それとついでにブレーキフルードのタンクも小さいものに変えることにしました。
(標準のカップってちょっと大きめで、視覚的に邪魔に感じることがあったので)
後はフルードを入れてエア抜きをするだけ。
フルードは注射器を使ってキャリパー側(下側)から押し込んで行きます。
左右のキャリパーから順にフルードを注入していき、マスターのタンクにフルードが出てくるまで注入します。
こうした方がエアの混入が少なくて、その分エア抜きの作業も楽になるはずです。
後は、キャリパーとマスターのバルブから通常のエア抜きを行って作業終了。
予想以上に作業に手間取ってしまいましたが、ホースのようなパーツでも新しいものに変えると気持ちが良いものです。
補 足
ブレーキホース関連のパーツを選ぶときの注意点としては、やはりネジのピッチの確認が重要だと思います。
キャリパーやマスター側のネジピッチもそうですし、ホース/バンジョーのネジピッチも確認しておく必要があります。
今回外したホース(ブランド不明)とバンジョー・アダプターを調べてみたところ、両端が同じネジ・ピッチではなく、P1.25mmとP1.00mmの組み合わせという不思議なものでした。
また、バンジョーの厚みもブランドによっては異なるようで、それに対応したボルトを用意しておく必要があります。
▲ピンボケですが、バンジョーの厚みの違いが分かりますでしょうか。
パーツをバラ買いで集めるときはこの辺に気を付けると良いと思います。
ACパフォーマンスライン ブレーキホース アルミ BLU/RED
SWAGE LINE(スウェッジライン) キャリパーアダプターGRP712