カタナのフロント周りのカスタムについて前回は使ったパーツについて書きましたが、其々の細かいところを書いてみます。
今回は、ステム/トップブリッジについてです。
フロントフォークを太さの違うものに変える場合、つまりインナーチューブの径を太いものに変えるような場合は、フォークを固定するステム/トップブリッジの変更も必要となります。
カタナ用としてカスタムショップが製作、販売しているものもあるので、それを使うのが楽ではあるのですが、費用を抑えるならやはり他の車種の純正パーツを流用することになります。
ネットや雑誌で調べてみたところ、カタナ(750/1000/1100)に流用できるものは、
- 86 ~ 88年式 GSX-R1100(GU74A)(41Φ)
- 89 ~ 90年式 GSX-R1100(GV73A)(43Φ)
- 85 ~ 87年式 GSX-R750(GR71)(41Φ)
- 88 ~ 90年式 GSX-R750(GR77)(43Φ)
辺りのようです。
逆にいうと上記のGSX-Rに転用可能なステムはカタナにも転用可能という事になります。
GSX-Rのカスタム情報を調べると、カタナにも役に立つことが分かるかもしれません。
ただ、これらのステム/トップブリッジをカタナで使うためには少し加工が必要となります。
まずは、カタナに合うようにハンドルストッパーを追加すること。
それからハンドルロックを使うためにステムシャフトにキーロック用の穴開けです。
これらはノーマルのステムと見比べながら加工していけば良いと思います。
因みにハンドルストッパーの追加については↓のサイトが参考になります。
そしてもう一つ必要な工夫は、メータの取り付けです。
カタナは、メータをトップブリッジ固定する構造なので、何かしらの工夫が必要となります。
(私のカタナではブラケット状のものを介してメータを取り付けています)
あと、それと43ΦのGSX-Rは余分な出っ張りとか邪魔な部分もあるので、そこをカットしたり、削り取ったりしなければなりません。 金ノコとヤスリでガリガリやりましょう。
まぁ、この辺は何とでも出来そうなところなので、使いたいフォークのインナーチューブ径(41Φ OR 43Φ)に合わせてステムを選べば良いと思います。
なお、90年式以降のGV73 GSX-R1100(90~92)やGR77 GSX-R750(90~91)はフォークが倒立式になっているので倒立式フォークを使う場合はこちらになります。
それにしても、メーカーが同じとはいえ、違うバイクのパーツを流用するなんて、考えてみると凄い話だなぁ、と思います。
まだ、バイクのカスタムの知識が無いころは、ずいぶんと驚いたものです。
カタナ以外のバイクはどうなのでしょう?
私はカタナ以外のバイクには疎いのですが、他のバイク(ニンジャとかCBとかSRとか)のオーナーもいろいろと工夫をしているのでしょう。
【おまけ】
PCの中の写真を探してみたら、GSX-R750(GR71)のステム/トップブリッジの写真が出てきました。
カタナのカスタムに使おうと入手したのですが、結局はGSX-R1100のを使うことになったので、カタナに組み付けることはありませんでした。
GSX750S(2型のフロントが16インチ)のステム/トップブリッジと並べた写真もありましたので、ご参考まで。
(GSX-R1100のステムの写真は残念ながら撮っていませんでした...)
▲左が750S-2カタナ。右がGSX-R750(GR71)
▲GSX-R750の方が少しフォークピッチが広くて、ステムシャフトとフォークのオフセット量が小さいです。
▲トップブリッジの裏側
▲こちらはGSX750S-1(19インチホイール)と750S-2カタナの比較。
銀色のがGSX750S-1。オフセット量が違います