先日、クランプメーターなるものを入手したことを書きましたが、その購入動機となったカタナのトラブルについて書こうと思います。
しかし、まぁこんなにトラブルが出てくるものです。
今年は春先にやったメンテナンス以降は平穏なバイクライフが送れると思っていたのですが。
事象
どのようなトラブルか?というと、セルモーターが回らなくなることがある、というものです。キュル、と少し回るだけだったり、回っても少し弱々しい感じだったり。
良くあることで、大抵はバッテリーが上がりが要因です。
ただし、充電器で満充電にしたバッテリーを積んでもセル・モーターの回りが弱いことがあったり、良く判らない状況でした。
仮にバッテリー上がりだとすると、なぜバッテリーが上がってしまうか?
長期間放置してあった場合を除くと、充電系のトラブルかバッテリーそのものの不良が考えられます。
充電系のトラブル
以前、750カタナに乗っていた時、発電用のコイル(ステータ・コイル)が焼けてしまい、十分に発電しなくなるというトラブルに良く見舞われていました。
そのため、3~4年周期でコイルを交換していました。
ステータ・コイルがダメになると電圧が低くなってくるので直ぐに分かります。
というか、このチェックを行う為にテスターを買ったと言っても過言ではありません。
また、レギュレート・レクチファイアが壊れるというのも割と良くあるトラブルのようです。(まだ自分のカタナ(750と1100)では故障は発生していませんが)
電圧計を取り付けたのは、こんなことを経験していたからなのです。
その電圧計で走行中の電圧をチェックすると14V以上は出ているし、エンストすることもありません。
また、発電しなくなったときって信号待ちでエンストしたりするようになるのですが、エンジンを掛けている状態では何も問題は感じられません。
過去の経験からすると本当に充電系の問題なのかな?と疑問も感じました。
バッテリーの不良
一方、ちゃんと発電していても、バッテリーがダメならちゃんと充電されず、セル・モーターは回らなくなるはずです。バッテリーの不良というのも結構あるようです。
でも、今回はバッテリーの問題ではなさそうな気がします。
予備のバッテリーが一つあるので、交互に積み替えて様子を見たのですが、どっちのバッテリーでもセル・モーターの回りが悪い事象が発生します。
2個両方とも不良ということもあり得ますが、今回の事象はちょっと違うと思います。
電装品の追加が原因?
もう一つ考えられるのは、電装品での電気の消費が大きすぎるのでは?ということ。
ちゃんと発電していても電気がバッテリーに流れず、殆どが電装品の方で消費されているのではないだろうか?
V-UP16とかを追加したり、配線をいじっているので、可能性は無くは無い。
もしそうだとすると、セル・モーターを回したときにやアイドリング時に消費した分の電気を充電することができないので、バッテリーが段々干上がっていくことになります。
....しかし、本当にそんなことが起きているのだろうか?そんなに余裕の無い発電量なのだろうか?
調べるには電流を測定してみて電気がどう流れているのかを確認する必要があります。
自分にあるのは電圧や抵抗値を測るテスター*1と “V= IR” というオームの法則のみ。
これらのシンプルなツールでカタナの電気系に立ち向かってきましたが、今回の事象ではどうしても電流計が必要に感じました。
これがクランプメーターの購入の経緯です。
長くなったので、今日はここまで。