自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

フロント・フォークのオイル

 セルモーターが壊れていたり、何かとドタバタが絶えない私のバイク・ライフですが、それでも昨年に比べれば大分落ち着いてバイクに乗れているような気がします。
 (昨年の今頃は、FCRのセッティングで試行錯誤していて、セッティングを確かめるテスト走行のような感じでした。)

コーナリングで...

 その反面、今度は足回り、特にフロント・フォークが気になってきました。ちょっと固すぎるような気がしてきました。

 走り自体は大したものではなく普通のツーリングなのですが、くねくねとした道を走っているときにちょっとペースを上げて気持ち良く走ろう、と思っても気持ち良いどころか走り辛くてなんか怖さを感じる有様。要はコーナリングで曲がらない、というかコントロールし辛いというか。

 何とかならないものか?と、フォークのダンピングを柔らかくしてみたら大分乗り易くなりました。まぁ、根本的な問題としては、自分のウデ(運転の技量不足)の問題であるのは確かなのですが、ダンピングを調整してあれこれ感じたり考えられるようになっただけ、以前よりは成長しているとは思います。


 もう少し柔らかくしてみたいのですが、調整範囲ほぼ一杯にまで柔らかくしているので、後はフォークのオイルの粘度を変える、オイルの油面を下げてみるしかありません。

オイルの種類

 ということで、フォークのオイルを換えてみることにしました。

 今入っているオイルはKawasakiのG5というオイル。

 因みに、フォークのオイルって、統一した粘度の表記基準が無いそうで、各メーカーに“G10”とか“G5”という表記がありますが、粘度は微妙に違うそうです。

 そのためバイク用品店のフォークオイルのコーナーには主要な銘柄のフォークオイルの一覧表が貼ってあったりしますし、ネットでもそういう一覧表は直ぐに見つけることができます。どうも粘度を実測して纏めたものみたいですが、こういうのを参照しないといけないとはややこしく不便なはなしです。


 私のカタナのフォークはGSX-R1100のカートリッジ式のフォークで、本来カートリッジ用のオイルというものが用意されています。

 因みに“カートリッジ式”というのは、ダンピング調整のための機構の事らしく、その構造のためか、通常のフォークより柔らかいオイルでなければダンピングが効きすぎてしまうそうです。
 そのために柔らかめのオイルを“カートリッジ用”と謳っているらしいです。


 オイル粘度の一覧表でみてみると今使っているオイルの粘度は17.1。(動粘度の単位はm㎡/sというものらしいです)それより柔らかいものを探してみると、SUZUKIのL-01とか、ヤマハの01、等々、それこそ商品説明にも“カートリッジ用”と謳っているもので、粘度は15くらい。


 因みに主要なフォークオイルで一番柔らかいのは11.6位のがあるようです。逆に硬いのは55とか。もっと硬い78とか116.1とかもあるようです。

 ざっとピックアップしたオイルの粘度一覧です。

メーカー 品名 粘度
KYB KHL-15-10 14.9
KAWASAKI KHL-15-10 14.9
SUZUKI L01 15.3
SHOWA SS05 15.5
YAMAHA 01 15.6
SHOWA SS07 16.3
KAWASAKI G5 17.1
YAMAHA G5 17.5
SHOWA SS15 19.6
KAWASAKI 10G 32.7
YAMAHA G10 33.2
SUZUKI 10G 33.3
WAKO'S FK10 33.6
HONDA 10 35.2
SUZUKI 15G 46.8
SHOWA SS08 36.8
KYB G10S 37.2
YAMAHA G15 47.4
KAWASAKI 15G 49.2
WAKO'S FK20 53.4
KYB G15S 55.2


 GSX-Rのサービスマニュアルを見てみると、GV73Aの正立型フォークはSAE5という粘度指定になっていました。でも何故かSUZUKI純正オイルで該当するのは見つからず。どうもカワサキYAMAHAのG5とかが相当するみたいです。
 その次に倒立型になったフォークではSUZUKIのL01が指定されています。
 因みに、GV73以前のGSX-Rのフォーク(カートリッジ式ではないやつ)はSAE15という指定。これも具体的なオイルは分からないですが、多分40前後の粘度みたいです。


 改めてみると、今入っているオイルも結構柔らかめではあります。これより柔らかくて手に入りやすいものとなると、15前後の粘度のものとなります。

選んだのはKHL-15-10

 という訳で、バイク用品店に赴き買ってきたのがKAWASAkIのKHL-15-10。SUZUKIのL01やYAMAHAの01よりずっと安かったです。

 品名から判るように中身のオイルはカヤバ製のようです。それでいて、値段はKAWASAKIの方が圧倒的に安かったです。(あくまでも店頭価格ですが、どういうわけなんでしょう?)

【店頭価格】
 KAWASAKI(1L) : 1,944円
 KYB(600mL)  : 2,376円  ※税込み

 それに、フォーク片側で400mL少々は使うので、1Lじゃないと足りないです。

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▲一番下に“Manufacutured by KYB”の文字が見えます。

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▲左側が今入れているG5オイル。右側が購入したKHL-15-10です。


 因みに、SUZUKIも中身はカヤバのオイルのようですし、バイクメーカーから販売されているオイルの中身はサスペンションメーカーのオイルのようですね。(まぁ、当然と言えば当然ですが)


 粘度17.1 -> 14.9。果たしてどの位変わりますか。