自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

カタナの気付き事項 ~ オイルにNAGバルブにプラグ・ギャップ

 先日のツーリングでのカタナの気付き事項を少々。

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WAKO'S プロステージS

 先々週にエンジン・オイルを交換していますが、本格的に走るのは今回が初です。
高速道路やワインディング、街中を交えて600kmくらい走ってきました。

 印象的には、前回のオイル交換(同じプロステージSの10W-40を入れた)のときと同じで、いたってスムーズ。高速道路でも渋滞でも安定したエンジン・フィーリングでした。シフトのフィーリングも良し。上質な感じです。

 ただし、15W-50という粘度の硬さは感じることがありました。エンジン始動時に少しセル・モーターの回転が引っかかることがあるのです。

 もしかすると、セルモーターへの電流が少ないのかも知れません。今度アーシングを施してみようかと思います。

 それ以外に気になるところ、不満は無く、コストを考えると十分満足できると思います。

 

NAGバルブの取り付け見直し

 エンジンオイル交換の際に、ついでにNAGバルブの洗浄、チェックを行いました。

 先代のカタナ、750S2に付けていた時は、明らかにエンジンブレーキが弱くなり、その効果が実感できていたものでした。
 しかし、昨年、満を持してこの1100カタナに取り付けたのですが、なぜかあまり体感できるものは無し。
(その時の記事:NAGバルブの取り付け

 何故だろう、もしかしてバルブが固着でもしてるんじゃなかろうか?と思いガソリンタンクを外してみてみると、バルブのエンジン側の周りがやけに汚れていました。

 バルブのエンジン側のホースの固定をここだけ金属性のホースバンドではなく、タイラップで固定していたのですが、バルブとホースの密着が甘く、隙間からブローバイ・ガスが排出されていたようです。
 という事は吸気もしていたことになる訳で、これではバルブは装着されていないも同然ということになります。

 バルブとホースの固定をあまりきつくすると、バルブ内部のフィンの動きが妨げられることがる、とのことでタイラップで緩めに固定したのですが、これが裏目に出ていたようです。

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▲バルブのエンジン側の固定も金属のホースバンドに替えました。締めすぎには注意です。

 この結果、本来のNAGバルブの効果が発揮されるようになったと思います。エンジン・ブレーキが明らかに弱くなり、アクセルのオン・オフでの挙動がマイルドになりました。750Sカタナに付けていたときと同じような効果です。

 ところで、NAGバルブの効果ですが、750カタナでの経験からすると、燃費が向上するとか、パワーが上がる、といった事はあまり実感できなかったと思います。シャーシダイナモとかで計測すれば違いはあるのかもしれませんが、体感上では殆ど分からなかったです。

 一番の効果はやはりエンジン・ブレーキが弱くなり、アクセル・オフ時の挙動がマイルドになること。3速や2速とかへのシフトダウンでもエンジンブレーキのショックが弱くなっているのが分かります。

 くねくねとしたワインディングでとても走り易くなるのです。コーナーリング時の安定感が感じられ、とても乗り易くなります。精神的な疲労低減にもなるのではないかと思います。

 私としてはこの効果だけでも十分です。

プラグギャップの調整

 V-UP16は今のところ快調で特に問題はなさそうです。

 そもそもV-UP16は、IGコイルにかかる電圧を上昇させ、プラグのスパークを強化するのが目的。そのため、V-UP16装着時はプラグのギャップを広め(通常は0.6mmのところを1.2mmくらいに)にしてやるとより効果が発揮できるそうです。

 という事なので、ツーリングに出る前にやってみました。
注)AQV-1216Aを付けたとき、やはりプラグのギャップを広げていたのですが、AQV-1216Aの取り外しと共にギャップを元に戻していました。

(ギャップを広げる作業はこちら:IGコイルの昇圧~AQV-1216Aを付けてみた(その2:取り付け偏))

 

 その効果は,....初めは何となくよりスムーズにエンジンが回るようになったかな?と感じられる程度でした。

 でも途中で随分とエンジンの吹け上がりがスムーズというか、パワーがあるように感じるようになってきました。帰宅後、荷物を下ろして走ってみた感じは、今までより明らかにパワーがあってエンジンが調子良く回っているのが感じられました。

 感じとしては、レギュラーガソリンからハイオクガソリンに変えたときのような違いです。

 理屈の上では、レギュラー仕様のエンジンにオクタン価の高いハイオクガソリンを入れてもメリットは大して無い筈なのですが、実際は低中回転でのトルクが一段増す感じで、750カタナのときはいつもハイオクを入れていました。

 トルクがあるので、アクセル開度が減り、燃費も向上していました。

 ガソリン価格の高騰でレギュラーに戻してみたときは、やはりパワーダウンしてしまい、燃費も1割位ダウンした覚えがあります。

 1100カタナは排気量が大きいだけに十分なトルク/パワーがあるので、ずっとレギュラーガソリンを使っていましたが、昨年の北海道ツーリングのときにハイオクを入れたところ、トルク感が増してエンジンが軽快に気持ちよく回るようになり、燃費も21km/Lを記録しました。

 今回感じた効果は、レギュラーからハイオクにガソリンを変えたときと同じくらいは十分にあると思います。

 実際、燃費も19.5km/Lを記録しました。

 殆どが高速道路区間で、ペースとしては真ん中か右側車線の流れで走っていました。アクセルワークも特に気にせず、無頓着に開閉していましたので、この結果にはちょっと驚きました。

 もう少し遅いペース、80km/hくらいでゆっくり走っていれば、軽く21km/Lを超えるんじゃないかと思いす。

 V-UP16の効果を十分に発揮するには、プラグギャップの拡大は必須だと思います。

 そういう訳で、カタナの調子は上々です。