カタナの近代化改修、MOSFETのレギュレート・レクチファイア(以下、レギュレーターといいます))の続きです。
MOSFETレギュレーター入手
ネットを漁ってみたところ、MOSFET型を採用しているのは、ヤマハのYZF-R1、FJR1300、TDM900、カワサキの ZX-10R、ZZR1400、ZX14、ホンダのCBR1000RRのようです。
いろいろなWEBサイト(個人で書かれているブログ含む)でもほぼ同様の車種が挙げれれています。もしかすると、情報の出所は同じなのかも知れません。
いつも思うのですが、こういうことを最初に調べる人は、どうやって情報を収集しているのだろう?と思います。
ともかく、早速、この情報を元にレギュレーターの入手です。
純正部品を取り寄せるのが確実ですが、ヤフオクを覗いてみると、こちらでも新品がゴロゴロと販売されていました。価格は送料を含めて6500円くらい。
YZF-R1の純正部品の価格を調べたところ1万4千円くらいなので、ヤフオクで落札(というか購入)することにました。
※車種名+“レギュレーター”で検索するとすぐに見つかります。
届いたのがこれです。
本体のみ。説明書も何もありません。
でも、ネットで調べればカプラーの型番やピン・アサインとか詳しく書いてあるブログ等が見つかりますので、そう困ることはありません。
▲この“FH”で始まる型番がMOSFET型の証らしいです。通常のサイリスタ型は“SH”で始まる型番らしいです。
取り付け用のネジ穴の間隔(ピッチ)はカタナ純正のレギュレーターと同じ 66mm。(片側の穴が長穴になっているので、4mmほど余裕があります)
でも、見た感じカタナの純正のレギュレーターよりかなり大きいです。取り付けば書のスペースは限りがあるので、すんなり付くかどうか...
▲右がカタナ純正のレギュレーターです。750カタナに乗っていたときに、スペアとしてもっていたものです。
カタナのレギュレーターについて
カタナというバイクは、1981年に販売が開始され、2000年のファイナル・エディションモデルで生産、販売が終了するまで、基本設計はほぼそのままで生産されていました。仕様も基本的な部分は殆ど変更はなく、750ccモデルも含め、大部分のパーツが共通だと思っていました。
ところが、私のカタナは94年から販売開始された日本国内仕様のモデル。レギュレーターをよくよく見てみたら、それ以前の初期モデルとは違うものになっていました。
初期モデルはジェネレータ(ステータコイル)と繋ぐ3本のケーブルと、+12Vとアース(グランド)の計5本のケーブル。グランド線はボディアースのための丸端子。その他の4本は丸型のギボシ端子となっています。
※上の写真のレギュレーターは、ギボシろ平板タイプのものに変更したものです。
純正は丸型ギボシです。
対する国内仕様モデルのレギュレーターは、ジェネレータと繋ぐケーブルは同じく3本ですが、+12Vとアースの他にもう一本線が出ています。
回路図を見てみたところ、これはイグニッションスイッチでONになる+12Vのラインがそのまま繋がっているようです。電圧検出用のための信号線のようです。
(初期モデルのレギュレーターは、レギュレーター内部で電圧を検出するタイプのようです)
さらにコネクタ形状も違います。ジェネレーターと繋ぐ3本は丸ギボシ、残りの3本はカプラーで繋ぐようになっています。
※写真が無いので判り難いかと思いますが....
因みに、配線図を見てみると、以前私が乗っていた750Sカタナに比べ、ボディアースの箇所が少し減っているようです。ケーブルでなるべくダイレクトにバッテリーのマイナスに繋げるようにしているようです。
あまり変化の無いように見えたカタナですが、電気系については、国内仕様のモデル(SRとSY(ファイナルE))とそれ以前の海外モデルとでは結構違いがあり、それなりに進化?していたようです。