ツーリング2日目、北海道に上陸して1日目はこうして無事に、平穏に過ぎていきましたが、同じく道内をツーリング中のK氏(CBR1000RR)は、この頃大変な災厄に見舞われていました。
夕食も食べてそろそろ寝るか、という頃、スマホの受信メールを見て眠気が吹っ飛びました。
最初に見たメールは知人とK氏との妙なやり取りのメールでした。
“お気遣いありがとうございます” やら “ご心痛お察しします”とか。一体何の事か?
まだレンズの水没を引き摺っているのか?そう思って元のメールを辿っていくと、何とK氏のバイクが壊れてしまったらしい!
メールによると、今朝稚内のキャンプ場を発つとき、バイクのセルの回りが妙に弱くなっていたそうです。昨日、稚内に到着したときもセルの回りが弱いと感じていたそうで、これは何かおかしい、と判断したKは、宗谷を回ってオホーツク海側を下る予定を取りやめ、バイクの点検をするため旭川に向かったそうです。(これは賢明な判断でした)
すると旭川に着いたときには完全にバッテリーが上がってしまったとの事。
その時は充電系のトラブルの可能性も考えたものの、バッテリーの寿命かもしれないと判断し、新品のバッテリーに交換してその日の宿泊地として上富良野に向かったそうです。
しかし、上富良野のキャンプ場の手前でバイクのメーターのランプが全て消えてしまい、ちょうどキャンプ場に着いたところでバイクは息絶えたそうです。
念のために旭川で診て貰ったバイク屋さんに富良野のバイク屋さんの紹介を受けていたので、そのバイク屋さんに連絡し、バイクを引き上げ調べてもらったところ、やはり充電系が死んでいたそうです。
幸いなことに、ツーリング期間中に部品(ジェネレーターやレギュレーター)の入手、修理は可能であるとの事。
ただ、それはK氏の道内滞在期間の最終日の前日。これからのツーリング期間をずっとバイク無しで過ごさねばならないことになります。
その後のメールでKは気丈にも、
“(バイクの故障は)いつか壊れるのが今だった、と言うことで素直に受け止め、部品が現地期間内に間に合ったのがラッキーと考えている”
とか、
と前向きなコメントを残していました。
しかし、本来ならばホンダのCBR1000RRというスーパースポーツバイクで北海道を縦横無尽に走り回っていたはず。
それがノロッコ号*1とは...K氏の心情はどんなものだったか。
しかも、一眼レフ・カメラのズームレンズは水没で失われ、残るは何でも広大な画にしてしまう超広角レンズのみ。既に写真撮影の楽しみも奪われております。
天はどこまでKに試練をお与えになる積もりなのか。
さすがに私もKに対して同情を禁じえませんでした。
追伸:
前日分の記事でキャンプ場の写真を載せるのを忘れていたので、追加しました。
とても夕日がきれいでした。