自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

2014年 北海道ツーリングの日記~5日目~Nとの遭遇

 バイクへ荷物の積み込みが終わったとき、旧友のNから電話がかかってきました。
 Nは道内をヤマハ SRX600でツーリング中で、一昨日から知床のウトロに滞在しています。

 Nは明後日には礼文島に渡る予定とのことで、今日知床を発ち、道北に向かうそうです。

 私の方は羅臼側から知床に入り、知床峠を通ってウトロ側に入り、それから開陽台に向かうつもりだったので、ちょっと会うのは難しいかも、残念だけどまたどこかで、ということで話は終わりました。

 

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 電話も終わってようやく出発です。すっかりSを待たせてしまいました。

 とりあえず、摩周のホクレンのGSまで一緒に走ります。

 

 今日は素晴らしい快晴。やはりツーリングはこうでなくては。

 ガソリンを入れ、隣のいつも買い出しに利用していたセイコーマートで一服してからSとはお別れです。SはR391を釧路方面に、私はD52を摩周湖方面へとそれぞれ反対方向に走ります。

 


 私はちょっと走るルートを変えることにしていました。

 摩周湖を経由し、R391を通って小清水方面に抜けてR244をウトロ方面にむかうことにしました。

 最初の予定ルートを逆向きにしたのですが、この道順だと北に向かうNともしかしたら会えるかもしれない、と思ったからです。

 別に会う機会は作ろうと思えば作れるのですが、こういうツーリングの最中に会えることはなかなかないし、なによりお互いの自慢のバイクと一緒に会ってみたい。

 まるで高校生のような発想ですが、所詮男子の思考はこんなもの。バイク絡みとなると精神年齢は何時まで経っても10代のままで、ちっとも成長できません。


 そうはいっても、せっかくの摩周湖をパスするのももったいないので、しっかり観光もしていきます。

 

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f:id:sword749:20140812091733j:plain▲天気も良くてきれいな眺めではありましたが、湖面には小さな波が立っていて、昨年の程のインパクトは有りませんでした。

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 摩周湖を後にし、次に硫黄山に向かいます。摩周湖の第一駐車場で駐車料金(バイクは100円)を払うと硫黄山の駐車場にも無料で入れるのです。

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f:id:sword749:20140812095006j:plain▲一帯に硫黄の匂いがたち込め凄い迫力です。

 


 バイクの調子は良し。若干、低開域の燃調が濃いような感じもしますが、アクセルをパーシャル状態でクルージングしていてもノッキングの症状は出ないし、全開域への繋がりも良いです。思い切ってセッティング変更した甲斐がありました。

 天気もバイクの調子も良いので気分は上々です。

 やがて、R244に入り知床方面に向かいますが、妙に道幅が狭い。R244ってこんなだったけ?と思っていたら、どうやら側道だったようです。暫くすると広い本道のR244に出ました。どこでどう間違えたのか。

 ともかく、すれ違うバイクに注意を払いながら知床方面に向かって走り始めました。と程なく対向車線を走ってくるバイクがSRXであることに気が付きました。

 もしかして!とすれ違う際に首を右側に向けてジーッと凝視します。ヘルメットのシールドの奥の顔までは見えないけれど、今回のツーリングではまだ1台もSRXは見ていないし、多分、Nではないか?

 ウィンカーを点けて路肩にバイクを止め、クルマの流れが途切れるのを待っていると、SRXの方もウィンカーを点けて路肩に止まっていました。

 間違いないな、と確信しながらUターンしてSRXのところまで行くと、やはりNで、ものすごく驚いていました。

 私の方はもしかするとすれ違うかもしれない、と思いながら走っていましたが、Nの方は私とは完全に会うはずがない、と思っていたのだから当然です。

f:id:sword749:20140812112648j:plainヤマハSRXとスズキ・カタナ。どっちも立派な旧車です。乗り手の年齢に相応しいバイクです(笑)。

 会った場所が何も無い国道であるので、そのまま路肩で立ち話です。

 何を話したのかはよく覚えていません。多分他愛も無い事だったと思います。

 お互い、先の予定にあまり余裕は無い(雨で一日潰れてしまったので)ので、
(それでも20分位話をしていたと思う)帰ったらまた電話しよう、と約束して別れました。

 

知床へ

 Nとも会えたので後は走りに集中します。

 空はますます青空が広がってきたし、知床半島の山々の濃い緑がとてもきれいです。海沿いも素晴らしく気持ちの良い景色です。

 このところ、相棒と一緒に走るツーリングが続いていましたが、やっぱりソロも楽しい、と思いました。

 特にこのように天気や景色が良くて走り易い道を自分の気ままなペースで走れるのは最高に気分が良いです。

 ウトロに着いたときは既に12時を回っていました。丁度良いのでウトロ漁協の婦人部食堂で昼食を摂ることにします。

 しかし、行ってみると長蛇の列。なんだこれは。やはりこの時期の昼時はこんなに行列が出来るのでしょうか。

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 とても待っている時間はないので、食事は羅臼で摂ることにして知床峠に向かいます。

 

 去年は途中から霧が出始めて峠は小雨で何も見えなかったのですが、今年は素晴らしい快晴です。

 気持ち良く走って一気に峠に着きました。

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▲向こうが斜里町(ウトロ)

f:id:sword749:20140812134214j:plain▲こっちが羅臼町

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▲遠くに見えるのは国後島、でしょうか...

 羅臼側に下っていくと、少し雲が増えてきたように感じました。やはりウトロ(斜里、網走側)の方が天気は安定しているのでしょうか。

 道もウトロ側がRの大きいコーナーが多いのに対し、羅臼側は小さ目のRのコーナーが多いようです。峠を挟んでいろいろな面で違いがあるように感じます。

 

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▲いつも目を引く「知床観光ホテル」。残念?な事についに2年前に廃業したようです。十年以上前からこんな外観でした...

 

 

絶品の海鮮丼

 峠道を一気に下って羅臼の街まで下り、道の駅に入りました。大分お腹が空いてきたので、この際どこでも良いから食事をしたい。ところが、ここでも食堂は満席。本当に人が多い。

 仕方ないので、駐車場でバイクの誘導をしていたお姉さん(あまりにバイクの数が多いので、駐車場の誘導、整理をやっていた)に、どこか食事が出来る処は無いですか?と訊いてみたところ、街中の寿司屋さんと国道沿いにある魚の工房店を教えてくれました。

 どちらもとても美味しいそうですが、寿司屋さんはちょっと(かなり?)お値段が高目とのことだったので、魚工房の方に行くことにしました。こちらで出す料理は美味しい上にボリューム満点とのこと。

 お店を探しながら走ること3分。魚工房「濱田」に到着。国道335沿いなので、今までもこの店の前は通ったことはあるはずですが、入るのは初めてです。

 もう昼の2時を過ぎていましたが、まだ店の中には何人かお客さんがいて、大きなホッケの焼き魚定食を食べていました。鉄砲汁の御椀からは蟹の足が出ていて、期待十分です。

 入念にメニューを点検した結果、ちょっと奮発して時鮭の入った海鮮丼(2,500円也)を注文することにしました。全て地元で上がった魚介類を使っているそうです。(なぜかウニは品切れでした。不漁なのでしょうか)

 時鮭(切り身を焼いたものと刺身)、海老、蟹(茹でたものと刺身)、ホタテにイクラ。そして白身魚の刺身。ブリだそうで、数年前から羅臼でもとれるようになったそうです。

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 これは物凄く美味しかったです。どれも新鮮で味が濃くて、美味いとしか言いようが無かったです。蟹や海老はとろけるような甘さ。

 お店の人もとても親切で、ご飯のお代わりもサービスしてくれました。

 ちょっと大げさですが、自分の人生で一番美味しい海鮮丼でした。また食べにきたい、と真剣に思いました。道の駅で思い切ってお姉さんに尋ねて本当に良かった。

 

 

 長くなったので、次に続く。