コードの交換が完了をしたジェネレーター・コイルをバイクに組み込みます。
基本的には分解と逆の手順を行うだけです。マグネットカバーにジェネレーター・コイルを取り付けて、エンジンに組み付けるだけなのですが、このときのマグネットカバーのガスケットの取り付けにちょっと注意が必要、というかコツがあります。
作業した事のある方は分かると思うのですが、このガスケット、意外と脆い上にジェネレーターのコードを通す部分が輪の形になっていて、組みつけるときに上手くやらないとこの輪の部分が千切れてしまったりするのです。
ガスケットの位置を合わせながら、しかもコードを通しながら、重いマグネットカバーをかぶせるのはかなり大変です。
今迄何回かジェネレーターの交換をした(失敗もしました)経験から、ガスケットはエンジン側に貼り付けた状態でジェネレーターのコードを通しながらマグネットカバーを取り付けるのが良さそうです。
問題はガスケットをどうやってエンジン側に貼り付ける、というか固定するか、です。
▲ガスケットを引っ掛ける部分は赤丸の突起一箇所だけなので、これだけだとガスケットのがずれてしまうのです。
試行錯誤の末、今はこんな方法をとっています。
割り箸を適当な長さに折って、ビスの穴に差し込みます。これでガスケットがずれたり落下するのを防ぐ事ができます。
そしてこの状態からジェネレーターのコードを通しながらマグネットカバーをかぶせると、ガスケットの位置がずれることなく簡単にカバーの取り付けが出来ます。
あとは割り箸を抜いてビスで固定するだけです。これが一番簡単で確実に出来る方法だと思います。
肝心の効果は??
ケーブルの接続を行い、全ての部品を取り付けて作業完了しました。
早速エンジンを掛けてみます。
当然と言えば当然なのですが、ちゃんとエンジンは掛かりました。ホッとする瞬間です。電圧計を確認してみると、エンジンのブリッピングに合わせて電圧が上昇するので、問題は無さそうです。
しかし、...表示される電圧を見る限り、作業前と殆ど変化は無いように見えます。暫らく近所を走ってみましたが、殆ど気のせい、と言えるくらいの改善です。
がっかりな結果となってしまいましたが、納得できる結果でもあります。
と言うのは、ジェネレーター・コイルから外した古いコードは、被覆が焦げてカチカチに硬化していたものの、中の芯線は焼けておらず、きれいなものだったのです。
私のカタナは1995年式ではあるものの、メーターの距離計を信じるなら走行距離はまだ3万キロにも達していません。発電の負荷でケーブルが痛むには、まだ早いのかもしれません。
そういう訳で今回の作業は思ったような効果は得られませんでしたが、一回り太いケーブルにしたので電流容量の余裕は出ただろうし、耐熱ケーブルでもあるので、熱で硬化(劣化)する心配も当面は必要ないでしょう。
<終わり>