自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

FCRの口径

 今回はキャブレターの口径について思うところと書いてみようと思います。

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 750~1100のカタナ用として販売されているFCRの口径は、35Φ/37Φ/39Φの三種類。(ノーマルはミクニBS34SS)

  一般的に口径が大きいほうがパワーが出て(でもアクセルレスポンスは鈍くなる)、口径が小さくなるとその逆になると言われています。

 

BikersStationでのテスト結果

 前回でもちょっと書きましたが、「BikersStation」の2005年の7月号(No.214)ではCB830Fに33Φ*1、35Φ、37Φの3種類のFCRを装着して、どのような違いが出るかレポートをしています。

 それによると、シャシーダイナモでのテストでは、確かに口径の大きさ順にパワーは出ていたそうですが、其々の差は1~2ps程度と殆ど誤差の範囲。一方、空燃比は35Φが全回転域に渡って一番変動が少なくて安定していたそうです。

 実際、乗ってみた結果でも35Φが一番アクセルレスポンスのフィーリングが心地良く、37Φよりも低中回転域の力強さも感じられたそうです。しかも1年中同じセッティングでOKとのこと。

 33Φは、吸入負圧が一番大きくなるためか各ジェット(スロー、ニードル、メイン)のパートのオーバーラップが大きい傾向がある。アクセルレスポンスは忠実だけど若干面白みに欠ける印象、というものでした。

 結論としては、キャブレターについては “大は小を兼ねる” は通用せず、適切な口径を選ぶことが肝要、との事でした。(とはいっても、37Φや33Φでも実用上問題ではないそうです)

 

 

750&1100カタナに適する口径は?

 私の1100カタナ付けているFCRの口径は35Φ。上記の結果を鑑みると、1074ccという排気量に35Φというサイズは小さいのかな、と思えてきます。

 確かに各ジェットのオーバーラップが大きいようで、セッティング出しの作業でもそれを感じます。気温や気圧の変化の影響もはっきりと感じます。アクセルレスポンスは鋭いけれど面白みに欠ける、というのも言えてます。(あくまでも街乗り&ツーリングペースでのはなしですが)


 ではなぜ35ΦのFCRを使っているか?というと、以前に乗っていた750カタナにこの35ΦのFCRを付けていて、1100カタナに乗り換えた際に、足回り等のパーツと共にキャブレターも引き継いだのです。

 その750カタナと35ΦFCRの組み合わせはどうだったか?というと....

 セッティング変更でジェットを変えてもそんなにシビアではなく、大らかな印象だったと思います。気温や気圧の変化も気になったことは殆ど無く、海辺も山も、暑いときも寒いときも、通年同じようなエンジンフィーリングだったと思います。(今ほど気にしていなかった、という事もありますが)

 アクセルレスポンスも鋭い!という程ではなかったけれど、鈍かったわけでもなく、大らかで乗りやすかったような。

 つまり、とても良い感じでした。

 

 やはり、1100カタナには37Φが良いのでしょうか。試してみたいけど、FCRキャブレターは安価ではないので何時になることやら....

 

*1:CB750F用の33ΦFCRは存在しないので、ショップに依頼して他車用のをキャブピッチを合わせる等、仕立ててもらったそうです。