自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

FCRのセッティング手順で思うこと

 新年が明けてから既に3週間が過ぎました。さすががにお正月気分もすっかり抜けてきたので、そろそろバイク関係のことを書こうと思います。(因みに、今年のバイクの初乗りはまだです)

 今回はFCRキャブレターのセッティングの手順についてです。

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 FCRというキャブレターは、同じKEIHINの「CRスペシャル」やミクニの「TMR」などに比べると、スロージェット(SJ)/ジェット・ニードル(JN)/メインジェット(MJ)の機能範囲が割りと明確に分かれているので、セッティングはやり易いと言われています。

 

 セッティングの手順、要領はFCRのセッティングマニュアルにしっかりと書かれていますし、BIKERS STATIONにも詳しい手順が書かれています。

 が、面白いことに手順が異なるのです。

 

 まず、FCRのセッティングマニュアルでは

① スロー域(アイドリング)のセッティング

② 中間域(スロットルの開度が1/4~1/2)の仮セッティング
 (実走行はせず、エンジンの空ぶかしだけで確認する。)

③ 全開域(メインジェット)のセッティング
 (実走行で確認)

④ 中間域(ニードル)のセッティング

という順番。
 SJ → MJ → JN という順にセッティングしていきます。

 

 一方、BIKERS STATIONの方は、

① スロー域(アイドリング)のセッティング

② 中間域(ニードル)のセッティング(実走行で確認)

③ 全開域(メインジェット)のセッティング(実走行で確認)

という順番。
 SJ→ JN → MJ  という順です。

  ジェットの順番だけでなく、各番号のセッティングのやり方も結構違います。

 多分、KEIHINのセッティングマニュアルはサーキット等でのレーサーでの作業を前提に、BIKERS STATIONは一般市販車で公道ユースを前提とした効率の良いやり方を探った結果なんだと思います。

 其々の詳しいやり方を書きたいところですが、膨大な文字数になってしまうし、マニュアルや書籍の内容をほぼ丸写しすることになってしまうので、差し控えたいと思います。

 

 因みに、 BIKERS STATIONによると、SJ → JN → MJの順番にセッティングしていって、例えばMJを変えてもJNやSJを変える必要は無い、と書かれていましたが、私の経験ではそんな事は無かったです。

 MJを5番くらい下げたら、良い感じだったスロー系が薄くなってひどく走り難くなってしまい、SJの番手を一つ上げねばならない、なんてこともありました。JNの変更でも然りです。


 そんなものだろうか?とクルマやバイクのカスタムを手がけている友人に訊いてみたのですが「MJを変えてスロー系に影響が出るわけが無い」とキッパリ否定されるし、自分の中ではずっとモヤモヤとしたものが残っています。

 自分なりにいろいろと考えた結果としては、まず1100カタナ(1074cc)の排気量にしては小さい径(35Φ)のものを装着していること。
 それとエアファンネルではなくパワーフィルターを装着していることが関係しているんじゃないか?と考えています。多分、フィルターで通せる空気の容量が足りないんじゃないかと。どうもそんな気がしてなりません。

 しかし、残念ながら今のところ検証は不可。

 エアファンネルは、“自分では使うことは無さそうだから”とヤフオクで売却してしまったし、大きい径(37Φや39Φ)のFCRに変えてみるのも、金銭的なハードルが高いです。

 

 今回はこんなところです。次回に続く、ということで。