“二回くらいに分けて”書くつもりだったフォークのOHですが、ちょっと長くなってしまい、ようやく組立てについてです。
基本的には分解とは逆の手順で進めます。
インナーチューブにスライドブッシュを取り付けるところから始めるのですが、再メッキして傷一つ無いインナーチューブなのでちょっと緊張してしまいました。(笑)
▲ピカピカのインナーチューブに新品のスライドブッシュ。気分良いです。
アウターチューブにオイル・ロック・ピースを入れ、インナーチューブ、シリンダーを入れてボルトで連結します。
そしてスライドメタル/ワッシャーリングをアウターチューブに押し込むのですが、これには専用治具が必要となります。
とは言っても大したものではなく、私は40サイズの塩ビパイプで代用しています。
この塩ビパイプをインナーチューブに被せるように置き、をハンマーなどで叩いてスライドメタルを押し込みます。
▲まずスライドメタルを入れ...
▲その上にワッシャーをのせ...
▲このように塩ビパイプをかぶせて、上からハンマーで叩いて押し込みます。カンカンと軽く叩くだけで入っていきます。
次にオイルシールを入れるのですが、装着時にインナーチューブの端でシールを傷つけないように注意が必要です。
▲端が鋭利であるならば、このようにラップを被せてやると良いそうです。
オイルシールもスライドメタルと同様に塩ビパイプを使って押し込みます、というか叩き込みます。アウターチューブの内側のストッパリングを嵌める溝が見えるまでしっかりと叩き込みます。
そしてストッパリングを嵌めます。この時にインナーチューブに傷を付けないよう気を付けなければなりません。
まぁそんなシビアな作業ではないですが、マスキングテープなどをインナーチューブに巻いて養生しておくのが確実だと思います。(今、この記事を書いていてそう思いました。)
そして今回もストッパリングの錆防止のため、グリスを詰め込んでおきました。
▲今回はリチウムグリスを使ってみました。
ここまで来ればあと一息。
オイルは手持ちのカワサキのG5。
前回入れたオイルより粘度は少しだけ硬いけど、 これでも十分に柔らかい部類に入るので十分だろうと考えたのと、さっさと使い切ってしまいたかったので。
オイルの油面の高さは前回と同様、130mm程度にしました。
フォーク・オイルの交換 - 自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~
オイルのことやフォークキャップの取り付けについては上記の記事と殆ど被るので省略しようと思います。
一点補足としては、フォークキャップ(このフォークでは延長キットですが)をカートリッジ(シリンダー)に固定する際、キャップに付いているダンパー調整のネジは一杯に締めこんだおく必要があります。
調整ネジを戻した状態でカートリッジに取り付けると、調整ネジがそれ以上締め込むことが出来なくなってしまいます。
これで完成です。バイクの乗り味がどんな感じになるか楽しみです。
途中で軽く触れた自作の治具については次回詳しく書こうと思います。