2015年6月中旬某日。バイク仲間のK氏(以下“コンタロー”という)から
今年も北海道ツーリングへ何とか行けることになりました。フェリーの予約も完了しました。NorthFoxさんはどのようなご予定ですか?
こちらのフェリーの便は....
というメールが届きました。“何とか行ける”という割にはちゃっかり休暇も付けて一日前倒しの金曜から出発する旅程。
昨年のコンタローのツーリングは、北海道初日の稚内でバイクの不調が発生。その後の北海道滞在期間全てはバイクの修理待ちという屈辱的なものでした。まさに“北海道へバイクを修理しに行った”ようなもの。
おまけに大雨にもたたられ自慢の一眼レフカメラのレンズが水没するという、これ以上ないくらいの不運に見舞われております。
そのリベンジに燃える気合がメールの行間から感じ取れます。今年こそは思う存分に走り回ってやるぞ!と。私に対しても“当然行くんでしょ?”とみているようです。
私はといえば今年はどうするか迷っていたのですが、コンタローのメールを見てとりあえずフェリーだけでも押さえておく事にしました。
ところが、フェリー各社*1の予約サイトを覗いてみると往復とも空きは無し。希望の前後日の便も完全に埋まっていました。予約受付開始(乗船の2ヶ月前)からまだ一週間くらいしか経っていないのに。今年はいつもと様子が違います。
とりあえず太平洋、新日本海、商船三井の各社のあらゆる便のキャンセル待ち登録をしておきました。
ちょうど同じ頃、昨年一緒に北海道をツーリングしたS氏から “今年はどうするんすか?” というメールがやってきました。
今年はどうするかまだ決めていない、と返事すると自分もどうしようかなと思っているとのこと。しかし、ヤツの性格からしてこういうメールを送ってくるという事は行く気が半分以上はあるはず。今年はフェリーの予約の埋まり具合が凄いからキャンセル待ちとか申し込んでおいた方が良いよ、とだけ伝えておきました。
フェリーが確保できない!
こんなやり取りから始まりましたが、日を追うにつれ北海道を走りたいなという気持ちが盛り上がってきました。
去年は天候に恵まれず不完全燃焼気味だったし、気持ち良く走れる道東方面をコースから外したのは失敗だった、という思いがずっと残っていたのです。(これはS氏も同じだったらしい)
しかし問題はフェリー。
今までのパターンだとキャンセル待ち登録して1~2週間もするとポロポロと空きが出てきて最終的には希望の便はちゃんと確保できていました。
しかし、今回は1ヶ月経っても空が出たという連絡が来ない。お盆時期であるにせよ今年の混み具合は凄い。昨今のバイク人気の盛り上がりも関係しているのかもしれません。
今年はダメかな、と諦めかけた頃、ようやく新日本海フェリーから往路の便に空きが出てきました。ただし、土曜日発の便ではなく金曜日の便。コンタローと同じ便で休暇を一日取得しなければなりません。
復路は希望の便(金曜に北海道を出発)に空きが出てきたきたけど、往路はこれ以外最後まで空きが出てきませんでした。(因みに商船三井フェリーからは一便も空が出なかったです。後にもっと大変な事態が発生しましたが)
一名脱落
S氏のほうは、フェリーの便に空きが無い、と伝えていたにも関わらず予想通り何も手を打たなかったようで、7月も半ばになってから “フェリーが確保できない”と騒ぎ出す始末。
“今年は(北海道ツーリングを)どうしようかなぁと思っているんです”などと言っていたのに、あそこを走りたい!あれを食べたい!と駄々っ子のような騒ぎっぷり。
結局、彼も土壇場で金曜日の便(青森発)を何とか確保。しかし、嬉々として準備を始めたところ金曜日に外せない仕事が入り、休暇取得は絶望的に。
結局、S氏は北の大地を諦め、東北方面を回る事になりました。
補足-雨男の疑いについて
こうして2015年も北海道ツーリングが実行されることになりました。
フェリーが確保できると気になるのは天気。実はコンタローとS氏は強力な雨男なのです。(私の観測によるもので、もちろん本人達は認めていない、というか自覚は無い)
コンタローは昨年、カメラのレンズを水浸しにしてしまうほどの大雨に祟られていますが、話をきくと毎年のようにツーリング中はそういう雨に見舞われているらしい。
当人は意に介していないようだけど、客観的にみて確率的にちょっとおかしいと思います。
S氏も昨年のツーリングの往路で東北道が通行止め寸前になる程の豪雨に見舞われているし、一昨年も帰路での東北道で同様の大雨に見舞われたそう。
これも普通では経験しないこと。“引きの強さ”は並ではないです。
私は昨年、一昨年と北海道ツーリング中に雨に見舞われたのは彼らのせいではないか?と半分本気で思っているのです。
幸い(?)な事に今年はS氏は北海道に上陸しません。残るはコンタロー。彼があまり張り切らなければ、まずまずの天候に恵まれるのではないか?と考えながらツーリングの出発の日を迎えました。