エサヌカ線の出口はクッチャロ湖の近く。
ここの湖畔のキャンプ場には以前泊まったことがるのでちょっと寄ってみる。野鳥の生息地として有名らしいけど、見た感じは普通の大きな湖。ソフトクリームを食べてすぐに出発。
▲テントサイトは以前と変らず気持ちの良い芝のサイトです。
この後は目当ての場所があるわけでもないので、適当に休憩しながらオホーツク海沿いの国道238号を淡々と走ります。
正直言ってこの網走に至るルートはちょっと退屈。北海道らしい真っ直ぐな道が続くけど、なにか単調というか刺激が少ないように感じるのです。これはコンタロー氏も同じような事を言っておりました。まぁ何とも贅沢な物言いですが。
という訳で、黙々と、淡々と、緊張感の無い走りを続けます。
ツーリングのバイクは結構多く目につきました。同じ方向に走っていくバイクも対向車線をすれ違うバイクも昨日よりもずっと多くて、だいぶツーリングらしくなってきました。
対向車線を走ってくるバイクとすれ違う際にはピースサインを交わすのですが、気合の無さからか、手の上げ方がだ らけているのを自覚します。(相手のほうもダランとした手の上げ方が多かったですが。ビシッとした正統的(?)なピースサインは少なかったです)
途中でバックミラーに数台のバイクのライトが見えてきたな、と思ったらみるみる迫ってきました。左によって道をあけたら左手を上げながら地元ナンバーのハーレーの集団が追い越 して行きました。
道を熟知しているのか、かなりのハイペース。淡々と走っ ているのも飽きていたので集団に付いていきます。やっぱり少し飛ばすくらいが楽しい。ようやく気分もシャキッとしました。
残念ながら、しばらくするとハーレー集団は右折して内陸部の方へ。もう少しこのペースで引っ張ってもらいたかった。
走りは今一つ詰まらないけれど、面白い人やバイクに会う事が出来ました。
道の駅(確か「マリーンアイランド岡島」だったと思う)で休憩中にお喋りさせて頂いたライダーさんは筋金入りのツーリングライダー。
愛車のCB400SFにはツーリングのための機材を自ら工夫して取り付けていて、その説明をきくだけでも面白かったです。ただ取り付けるだけではなくいろいろな工夫やアイディアがギッシリでした。
▲ナビを取り付けるためメーターバイザーやカバーを自作して設置場所を確保。バイクはこういった機材を取り付けるスペースが殆ど無いのです。
▲タンクに付いているのはトンネルで側壁を照らすためのライトだそうです。長距離ツーリングでは初めて通る道も多く、勝手の知らないトンネルを安全に走るための工夫の装備。ステアリングダンパーもスポーツ走行のためではなく、長距離を楽に走るための装備だそうです。
過去のツーリングの武勇伝も興味深いものが沢山あって、長々と楽しくお話させていただきました。
何となく気が合う人はヘルメットをとって最初の「こんにちは」という挨拶で直ぐに分かるもので、そういう方とのお喋りはとても盛り上がります。これもツーリングの楽しみです。
この人も今日は網走まで行く予定だそうで、また会いましょう、と挨拶して先に出発。
こちらは興部の街。
ここの道の駅では気合の入ったマシンが沢山いました。
これはホンダのバイクにカワサキのニンジャのカウルをドッキング。凄い情熱です。
このカワサキのKZ1000はとても品良く、格好良くカスタムされていました。
道中はこんなキレイな景色もありましたが、やはり全般的には退屈。
そろそろ昼食を食べても良い頃だし、なにか面白いものは無いかな?とツーリングマップルを眺めたら、蟹チャーハンが有名なお店が近くにあることを発見。チャーハン好きとしては見逃せません。
蟹大盛りのチャーハンが話題を呼んでいたそうですが、今は蟹の高騰で大盛りはやっていないそうです。
▲もちろん美味しかったですが、やはり大盛りの蟹を食べてみたかったです。
こちらは道の駅「オホーツク紋別」。休憩ばかりでなかなか先に進みません。
▲奥にはこんなものがあります。
流氷を体感できる科学センターがありますが、さすがに寄っている時間は無いのでパス。
サロマ湖のワッカ原生花園。ここも以前訪れたことがあり、とても広くて静かな原生花園が印象に残っています。また来たいなぁ、とずっと思っていてようやくやってきたのですが、時刻は既に16時半。散策するのはまた次の機会に持ち越しです。
こうして淡々と、後半は少し巻き気味に頑張って走って、日暮れ前に網走の「呼人浦キャンプ場」に到着。
無料という事もあるのでしょうが、ライダーがとても多いキャンプ場です。40台くらいのバイクがいました。
テントサイトをみて回ったら、途中で見かけたバイクが何台もいました。CB400SFさんとも再会しました。
結構な賑わいでしたが、サイトは広いので湖の岸辺の良い位置にテントを張ることが出来ました。
▲夕陽にもギリギリで間に合いました。
▲ランタン/ストーブ用の燃料をガソリンタンクから抜くの図。ガソリンコックの燃料チューブを繋ぎ換えてボトルに燃料を移します。
キャンプの準備も出来て、さぁ風呂に入ってサッパリしよう!と近くの網走観光ホテルへ歩いて行く。しかし辿り着いたら、日帰り入浴の受付は18:00迄、との看板が。
そんなバカな。前はもっと遅くまで入浴できたし、こんなに早く受付を締め切るはずが無い。何かの間違いだろう。
ホテルのロビーに入り、知らん顔して“入浴をお願いします”、とフロントの女の子に言ったら、“日帰り入浴の受付は18時で終了しました”と冷たく断られてしまった。(多分、何人ものキャンパーに同じことを伝え、うんざりしていたのでしょう)
ここのホテルの風呂はきれいで広くて気持ちが良かったのに残念。
風呂に入れないのなら、あとは呑むしかない。
群がる蚊に辟易しながら昨夜と同じくジンギスカンを焼き、それをツマミにビール、サワーを飲む。
ライダーは寝るのが早いのか、気が付くと周りは大半がテントに引っ込み、随分と静か。そんな中、なにか動く気配がした方に目をやるとキツネが目をキラリと光らせてテントの周りを闊歩していました。
そうやって静かにビールを飲んでいたら、鉄道を走る列車の音が聞こえ、直ぐ近くの線路を走っていきました。
真っ暗闇の中に車両の窓が眩しく光っていて、まるで銀河鉄道999みたいで幻想的でした。
本日の走行距離 : 386km (※メーター読み)