前回の続きで、トップブリッジの加工です。
加工といってもネジ穴をパテで埋めて、新たにあける穴の周りにパテを盛って埋め立てるだけ。板金みたいなものです。
▲パテを盛るところは汚れを落とし表面を少し削って粗くしておきます。因みにパテを盛った状態での写真は撮り忘れてしまいました。
それと、ついでにトップブリッジの真ん中に空けられた穴を塞ぐことにしました。
前の持ち主は多分バーハンドルをつけていたのでしょう。この穴はハンドルポストを固定するためにあけられたと思われます。
▲この穴を利用してメーター取り付け用のブロックを固定していました。
裏側にテープを貼り、その上にパテを盛っていきます。
念のため一晩置いた翌朝に仕上げを行います。
まずトップブリッジの穴を塞いだ部分の余分なパテを平に削ったのですが、これが予想外に大変でした。
見た目は樹脂っぽい感じなのですが、金属並みにカチカチに固いのでなかなか削れないのです。余計なところを削らないように慎重にヤスリをあてて削ってったのでずいぶんと時間がかかりました。
10分もあれば削れるだろうと思って始めたのですが、気が付くと1時間くらいかかっていました。
▲何とかここまで削ることが出来ました。
裏側のネジ穴を新設する部分も平に削ります。 こちらは割りと簡単に削れました。
ここまで来ると後は簡単。
まず、新たにあける穴位置をマーキングして...
ボール盤で下穴をあけます。
これまた写真を撮っていないのですが...
下穴をあけたら、チャックに付いているドリルをM6のタップに付け替え、手で回しながらネジを切っていきます。こうすると垂直にきれいにネジを切ることが出来ます。
※動画でやり方を解説している人がいました。ご参考に。
タップ加工 卓上ボール盤を使った手回し加工 - YouTube
きれいにネジ穴があきました。
反対側も同じように穴をあけて完成です。
早速メーターを付けてみます。
バッチリです。トップブリッジの真ん中にあいていた穴も塞がりスッキリしました。
バイクに組みつけてみるとこんな感じです。
少しだけ今までよりメーターの位置が高くなりました。まぁ、持ち主だから判る程度の違いなのですが、自分で加工して仕上げたので、この僅かな差が嬉しく感じたりします。
この作業を行ったのは9月下旬。
今迄の約2ヶ月間で高速道路も走ったし、路面が荒れたところも走りました。メーターがグラグラと揺れる*1こともしょっちゅうですが、パテ盛した部分はビクともしていません。
今回のカスタム(というか補修といった方が良いかも)、大成功です。
【追伸】
今回使ったGM-8300をこんなところにも使ってみました。
チェーンカバーを留めるステーをスイングアームに接着しました。
今迄は両面テープで貼り付けていたのですが、やはり強度不足で暫らくするとはがれていました。
それがまるで溶接したみたいにガッチリと固定されています。これはいいです。
*1:ゴムのブッシュを挟んで取り付けているので結構揺れるのです。