年末の最後の記事でも少し触れましたが、昨年秋にキャブレターをケーヒンのFCRの39Φに換装しました。
これがとても具合が良かったです。
すでにキャブレターはFCR(35Φ)を装着していたのですが、なぜまたFCRのサイズ違いに換装したのか。。。 まずはその辺の経緯から書いてみようと思います。
FCR39Φを選んだ理由
やはり、どうも1100cc(正確には1,074cc)のエンジンにFCRキャブレターの35Φという口径は小さすぎるのでは?という思いが強くなってきたことです。
元々は750カタナに付けていたキャブレターですから。
いくらセッティングを煮詰めても気温とか気圧による影響が相変わらず大きいように感じるし、セッティングがシビア。ジェットを一サイズ変えることによる変化が大き過ぎ。その中間のサイズのジェットが欲しいと思うこともあるくらい。
また、口径が小さ目故にスロットルレスポンスは良いのだけれど、何か乗り易さや楽しさに欠けるフィーリングに感じます。
いろいろとセッティングをいじって来て大分良いところまで煮詰まってきたと思うのですけどね。
750カタナにこのFCR35を付けていたときはとても乗りやすくて好印象だったし、セッティングもこれほどまでシビアでは無かったです。
以前読んだ「BIKERS STATION」の記事でも、様々な口径のFCRキャブレターを試したところ、適切な口径のものがパワーだけでなくフィーリングも扱い易さも優れている、という結果でしたし。
そんなこんなで段々と “この排気量にはもっと大きい口径のFCRの方が合うんじゃないだろうか?”という疑問、思いが少しずつ膨れてきて、ついにやってみよう!と決断するに至りました。
口径のサイズを37Φではなく39Φにしたのは、
- 以前見つけたキャブレターの口径の算出式では39Φが最も適切サイズであること。
- ツーリング中に見かけるバイクで、1,000cc~1,100ccくらいのバイクは39Φを付けている事が多かった。
- キャブのサイズ違いでどう変化するか探るのなら、37Φよりもより大きなサイズの方が違いが判りやすい。
と思ったからです。
また、FCRではなくミクニのTMRも考えました。TMRなら38Φか40Φがちょうど良さそう。でも、FCRのセッティング要領に慣れていること、買い集めたジェット類が活用できること、からサイズの違うFCRで試してみることにしました。
FCRは中古品を購入
FCRはネットオークションで中古品を購入しました。やはり値段が安いですから。
本当なら、キャブレターのような精密パーツは新品を購入するのが一番なのですが、FCRも随分値上がりしているし(10年位前にFCR35を買ったときは11万円弱だったと記憶しているのですが、15万円!!くらいもします*1)、もし期待していた程の違いがなければ精神的ダメージが大きいので、今回はリスクを覚悟で思い切って中古品で試してみることにしました。
因みに中古キャブレターをネットオークションで購入する時に注意は、こちらのエントリが参考になると思います。
幸い、届いた物は外観はちゃんときれいに清掃されていてまずまずのコンディション。内部もバラバラに分解してチェックもしましたが、外観同様にきれいなもので拍子抜けしたくらい。上々の物でした。
因みに値段は4万円程。新品を買うことを考えると格安ではありますが、それでも高価な買い物ではあります....
今後は分解、OH、セッティングについて書いていこうと思います。
*1:今、改めて値段を見てみたら16~19万前後するようですね。更に値上がりしてるみたいです。