イヤフォンの音を好みの音にするため、イヤーピースをいろいろなものを試したのですが、気づくと使わないイヤーピースが大量に余っています。好みの音を出すイヤーピースを見つけたら、基本的に他は不要なわけですから。
特にMサイズのものは自分の耳には若干小さいのか、低音が抜け気味で今後も出番はなさそうな状況。なんか勿体無い。*1
そういう勿体無いという気持ちがあるせいか、Lサイズのイヤーパッドではたまに耳への装着感がきつく感じることもあるのでMサイズのものが使えないかなぁ、と思いました。
特にSONYのハイブリッドイヤーピースは澄んだきれいな音を出していたので、遮音性を改善できればぐっと良くなりそう。同じSONYのノイズアイソレーションイヤーピースのように内側にスポンジを詰めてやると耳へのフィット感や遮音性が良くなり、低音もちゃんと聴こえるようになるのでは?と思いました。
▲左がハイブリッドイヤーピースで右がノイズアイソレーションイヤーピース。
早速やってみます。
用意したのは100円ショップのダイソーで買ってきたスポンジ素材の「耳栓」。
これを薄く切って真ん中に穴をあけてイヤーピースの中に詰めてやろうというわけです。
▲使う部分はイヤーピースの太さに合いそうな先端付近の5~6mm。
まず、耳栓をちょうど良い厚みにカットするのですが、このようなスポンジ状の柔らかいものはカッターの刃を当てても潰れてしまってうまく切ることができません。
それで冷蔵庫の冷凍室で凍らせました。といっても水分は含んでいないので氷のようにはならないですが、10分程も入れておくと発泡スチロールのように感じに固くなります。
この状態で手早くカットします。(すぐに柔らかくなってしまうので手早くやらねばなりません)
次に皮ポンチ(ハトメ抜き)で真ん中に穴をあけます。
柔らかい素材なので手でぐりぐりと押すだけで簡単に穴は開きます。予め平らに押しつぶしておいてからやる方がうまくいきます。
こうして出来上がったものをイヤーピースの中に詰めます。
このようにイヤーピースをめくって引っくり返し、
ドーナツ型に穴をあけたスポンジを入れて、
元に戻して出来上がり。
上手く出来上がりました。早速音を聴いてみます。
が、あまり音質は改善していませんでした。それにイヤーピースが固く感じて耳の装着感もあまりよろしくない。
どうも詰めたスポンジが多すぎたようで耳の形にイヤーピースが変形するのを阻害しているようです。
それでスポンジの厚さを2/3程に切り詰めてみまたところ、かなり良い具合になりました。遮音性がぐっと良くなり、低音もしっかり聴こえるようになりました。耳の装着感もGood!
材料費は100円で狙い通りの効果が得られ満足のいく工作でした。
【今回の材料費】
- 耳栓・・・・100円
【今回使った道具】
- 6mm径の皮ポンチ・・・・ダイソーでも売っている店があります。
*1:これって、キャブレターのセッティングを出す際に使うジェットと通じるように思います。キャブレターのジェットでもセッティングに合わないと判断されたサイズのジェットは、もう出番はありません。