今回は失敗談というかトラブルの話です。
先日の小田原漁港へ魚のフライを食べに行ったときの事。
朝、カタナのエンジンを掛けようとしたら、“ボッボッボヅと一瞬エンジンに火が入りかけて、すぐに止まってしまいました。
その後はいくらセルモーターを回しても全くエンジンに火が入らない。セルが勢い良く回るだけ。
燃料系や電気系、原因はいろいろ考えられますが、直感的に点火系に追加してあるマルチ・スパーク・アンプ関連のトラブルではないか?と思いました。
これが故障すればエンジンのプラグのスパークはしなくなるはず。あれこれ調べるよりユニットを外してみるのが一番手っ取り早いです。
ツーリングに出掛ける気満々だったのですが、工具箱を取り出し作業にかかります。
シート、ガソリンタンクを外し、物入れとして活用しているエアフィルターボックスを外し、マルチ・スパーク・アンプを外そうとしたところ、ユニットを止めているビスが緩んでいるのに気が付きました。
4つあるうちの一つは外れて無くなっていて、他の3つもゆるゆるです。
このビスでは電源ラインに追加したリレーのGNDや、リミッター解除装置のGNDの端子も留めています。
▲今回の作業中の写真は撮らなかったので、以前の写真の使い回しですが、矢印のビスが緩んでGND端子も“遊んで”いました。
これだけビスが緩んでいてはGND端子の接触不良が起きて当たり前。
ビスをしっかり締めてセルを回すと一発でエンジンがかかりました。
このユニットは昨年秋の整備で一度外しております。そのときビスの締め付けが甘かったのかもしれません。(それまではビスの緩みなどは無かったので油断していたのかもしれません)
そういえば昔、カタナに乗るずっと前ですが、バッテリーにハーネスを留めているボルトが緩んで接触不良となり、走行中にエンジンが息つきするという事象が起きたことを思い出しました。
ネジの緩みチェックという基本整備の大切さを改めて感じました。