自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

シフトのリターン・スプリングとクラッチ・スプリングの交換~其の2

 無事にセンターナットが外れ、一気にクラッチ周りが外せました。
クラッチ関係のパーツをあらかた外し、いよいよシフトロットの取り外しです。

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 シフトペダル側の方にはシフトロットを留めているクリップが有るので、それを外してやると簡単にシフトロットを抜くことが出来ました。

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 ここでちょっと失敗をやらかしました。

 サイドスタンド掛けの状態で作業していたので、クラッチ側はカバーを外してもオイルが漏れてくることは無かったのですが、シフトロットを抜いたらその孔からオイルがタラタラと流れ出てきました。


 オイル受けも置いていなかったのでそのまま地面にオイルを垂れ流してしまいました。うっかりしていました。

 とりあえず、シフトロットを通す孔にはウエスを詰めて対処。*1

 

 シフトロットは特に問題は無さそうです。

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 肝心のスプリングも見た感じ異常は無さそう。スプリングの張力もそんなに違いは無さそうな感じでちょっとガッカリ。

f:id:sword749:20160622232129j:plain▲左が古い方、右が新品。

 


 とはいえ、ここまで折角バラしたのだからスプリングは交換します。

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 あとはシフトのオイルシールを交換したら、作業は折り返し(組立に)入るのですが、このオイルシールをどうやって外せば良いのか見当がつかない。

 当初は全体的にゴムで作られている柔らかいモノなのだろうと思っていたのですが、現物(新品)を見ると、外周部分はゴムプラスチックのような固目の素材で内側が柔らかいゴムで出来ている構造。(フロントフォークのオイルシールのような構造でした)

 シフトロッドの孔にしっかり嵌まっていて簡単には外れ無さそう。

 ネットで “カタナ シフト オイルシール 取り外し” で調べてみても、このような都合の良い情報にはヒットせず。(シフトのオイルシールなんてあまり交換しないのでしょう。)

 交換しないでこのまま組んじゃおうか?という後ろ向きの考えもよぎりましたが、それも悔しいので更に探したところ、プライヤーで引っ張りだしている事例を発見。

 結局、ある程度強引にやるしかないようで、マイナスドライバーを突っ込んで少しづつえぐったら外す事ができました。

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オイルシールが入っているところはこのようになっています。オイルがダラダラと流れ出てきています。

 

 

 これが外したオイルシール

f:id:sword749:20160623213400j:plain▲こちらが表側

f:id:sword749:20160623213435j:plain▲こちらが裏側

 

 

 新品のオイルシールはこのようにちょうど良いサイズのソケットを当てて軽くハンマーで叩いて押し込みました。

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 このオイルシールが劣化するとシフト部分からオイルが漏れ出してくるので(カタナではあまり聞かないトラブルですが)、今回の作業で交換出来て良かったです。(自分のカタナも製造から20年以上経過しているので。)

 

 <其の3に続きます>

*1:因みに流れ出るオイルはそれ程多くはなく、100~200CC位で止まりました