自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

カタナのブレーキ・パッドの交換(リア編)

 フロントのブレーキパッドの交換に続きリア・ブレーキのパッド交換。

 フロントのキャリパーニ個に対しリアは一個なので簡単に終わるはずだったのですが、思わぬ困難な作業となりました。

 なので、今回は写真など悠長に撮っているヒマは無く、肝心な作業の写真は殆どありません。

 

  キャリパーを留めているボルトが折れてしまった(折ってしまった)のです。

 ボルトをレンチで回してもなかなか回らない。ああこれはヤバイかも、と思っていたらボロツと折れてしまいました。(二本とも)錆びでボルトがガチガチに固着していました。

 リアのブレーキ・キャリパーは下側に位置しているので地面からの水しぶきや砂埃
等が直撃する機会が多いと思われ、過酷な環境なのでしょう。ちょっとメンテナンスを怠りすぎました。


 ああ、やっちまった...と嘆いていてもどうしようも無い。駄目元で折れたボルトの除去に取り掛かりました。

 折れたボルトを抜き取る方法としては逆タップを使って抜き取るのが定番ですが、今
回のケースではちょっと無理そう。タップまで折れてしまう可能性も大。

 なので折れたボルトの真ん中にボール盤を使って穴をあけてボルトを破壊して取り出す、という方法をとりました。

 今まで細いボルトの除去では何度かやったことがありますが、M8という太さのボルトでは初の試み。

 始めは小さなドリルで穴をあけ、次に少し大きなドリルに換え少しづつ穴を
拡大。最後は6mmのドリルで穴をあけ、最後はドリルを側壁に押し当てるようにして穴を拡大。

 一歩間違えるとキャリパー本体のねじ山も削ってしまうので慎重にやらねばなりま
せん。

 ぎりぎりまでボルトを削るとパリつとキャリパーのねじ山にこびり付いていたボル
トの残骸が剥がれるようになってきました。

 粗方ボルトの残骸が取れたら最後はタップも併用。

 結果、何とかうまくやれました。片側は少しねじ山を削ってしまったけど、もう一方はほぼ完璧にきれいにボルトを除去することができました。

 

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▲赤矢印の二か所のボルトが折れました。(写真はボルトを除去できた後の一安心できた時のもの)

 

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▲折れたボルトの頭とキャリパーから除去したボルト。

 

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▲このようにボルトの中心に穴をあけてネジ山の固着を剥がしました。

 

 


 後は普通のパッド交換なので何てことは無い作業です。

 

 折角キャリパーをブレーキホースから外したので、キャリパーの汚れもきれいに落としたい。

 パーツクリーナーを吹きかけてもこびり付いた汚れはなかなか落ちなかった*1ですが、灯油でゴシゴシとブラッシングしてやると徐々に汚れが落ちてきました。

 一瞬で落ちるような洗浄力では無いですが、最後はずいぶんときれいになりまし
た。流石洗油として使われるだけはあります。

 

 ブレーキパッドを留めるピンも汚れが酷いので、ボール盤(ドリルでも加)にピンをくわえて回転させ、サンド・ペーパーやピカールをつけた布で磨けば一瞬できれいになりました。

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▲余談ですが、このピカール、購入したのはもう20年以上も前。そこそこ使っているのですがまだたっぷり残っていて、このペースだと一生かかっても使いきれないかもしれません。

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 これだけスベスベならブレーキパッドの動きもスムーズになるはずです。

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▲右が磨いた後のもの。

 

 ブレーキパッドはフロントと同じプロジェクトμのものを買ってきました。

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 完成。やはりパーツがきれいだと気持ちが良いです。

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*1:自分
が使っている安物のパーツクリーナでは、です。