三毛別を後にして稚内に向け走り始めましたが、サロベツに着いたときは15時を回っていました。
おかしい。とっくに稚内を経由して宗谷岬にいても良いはずなのに。
大きな要因はもちろん三毛別に寄ったこと。我々はどうもプランニングや時間見積もりが大雑把過ぎて、“”○△に行ってみるか?”“いいね”と深く考えずに二つ返事で行動して気が付くと時間が押している、という事態にいつもなっています。
一直線の道道106号線を突っ走り稚内へ。そして先を急がなければならないのに“ちょっとノシャップ岬に寄って行こう”という事になりました。
岬から海を見ていると、浪間に何かが見えるような。おそらくはトドの頭ではないだろうか。(望遠鏡でもあればはっきり分かったのですが)トドによる漁業の被害が深刻と訊いていたけど、沢山いるようです。
しかし、ノシャップ岬に寄ったことによりますます時間は押してしまった。稚内で夕食の食材を買って、後は真っすぐ猿払キャンプ場に向かうことにしました。
稚内の街で地元の人にホームセンターとスーパーの場所を訊き、炭と使い捨てジンギスカン鍋、シンギスカンの材料を調達。ホタテ(貝殻無し)が安かったのでそれも買う。
夕焼けに染まり始めた道を走り宗谷岬に差し掛かると、バックミラーの中でSが“寄って行こう”とアピール。“夕陽がきれいなのでちょっと寄ってもいいかな、と思った”とのこと。
確かに夕陽がきれい。観光客の姿も大分少なくなっていてこういう落ち着いた感じの宗谷岬もなかなか良い。
夕焼けの岬の景色を眺めていたら、近くにいたライダーさんが“カタナとニンジャ、良いですね~”と話しかけてきた。バイク雑誌のコラムを書いているそうで、本業はミュージシャンとのこと。(旭川でライブをする、と言っていた)
今日の宿をどうするかまだ決めていないんです、サラリというあたり旅慣れしている感じ。S氏が稚内のレッドバロンの宿泊所のことを教えてあげると“それ良いですね。そこにしようかな”と自然体というか気ままな旅を楽しんでいる感じ。
北海道を半時計周りでじっくり時間をかけてツーリングしているとのことでうらやましい。
▲真ん中奥がライターさんのバイク。
ライターさんと別れいよいよ本当に猿払公園に向かって走り、19時過ぎに到着。
何とか暗くなりきる前にテントを設営。
夕食の前に先に風呂に入り今日のツーリングの汗を流してから夕食。
ジンギスカンは美味しかったけど、ホタテも大ぶりで期待以上に美味しかった。フライパンで炒めてS氏が“ホタテのために”持参したという醤油を少しかけたらとても美味。
ほんとなら猿払の直売所で殻付きの新鮮なホタテを買って食べるつもりだったのですが、十分に満足できました。
今夜の猿払は風も無くて穏やかで静か。聞こえてくるのは国道の向こう側の海岸の波音と時折国道を走っていくクルマやバイクを音くらい。
思っていたよりも時間が押してしまったけど、充実した一日。平和な気分で就寝しました。
本日の走行距離 : 490.7km (意外と走っていました)