早くも3月(しかも後半)になりました。だいぶ暖かくなってもう春だなぁと思っているうちにGW(ゴールデンウィーク)がやってきます。
数年前のGWに出かけた沖縄・宮古島旅行はとても印象深い旅でした。
宮古島には何度か行っているので、今回はきれいな海で泳いでのんびり過ごせれば十分、と多くは望まずに行った旅でしたが、思いの他いろいろな事がありとても印象深い旅となりました。
これはちゃんと記録に残しておきたいなぁと思いつつ、なかなか書き残せずにいたのですが、丁度ブログネタが不足気味な状況でもあるので、この際しっかり書き残しておこうと思います。
(写真を見ながら記憶を呼び起こしてとったメモだけでかなりの量になったので、相当長くなると思います。)
という訳で、まずは第一日目から。
一日目
明日からGWというの連休前日。
午後半休を取得して昼休みに入ってすぐに退社。駅で電車を待っていたら関係部門のMさんと出くわす。
Mさんは仕事関係の話題でベラベラ喋り始めたが、よくよく訊くと今日から旅に出るという。(なんだ自分と同じエスケープか、と思う)
帰宅して急いで着替え、旅の荷物を詰めたバッグを掴んで羽田空港へ。
今日は那覇までの移動。一泊して翌朝の最初の飛行機で宮古島に渡ります。
那覇行きのANA便は少々出発が遅れるという。空港で過ごす時間は好きなのでこれはむしろありがたい。展望デッキで飛行機を眺めたりコーヒーショップでコーヒーを飲んだりゆっくり過ごす。
それ以外はトラブルも無く無事に那覇空港へ到着。外に出ると暑くは無いけれど空気が湿っていて南国っぽい。
東京は良い天気だったが那覇は弱い雨が降っていた。折角の旅行で天気が悪いことほど残念なことは無い。明日からは天気が良くなることを期待して楽観するしかない。
ホテルに着いたときは既に21時過ぎだったと思う。
因みにホテルはモノレールの「県庁前」駅と「美栄橋」駅の間にあるビジネスホテル。(近くには最近何かと話題になったアパホテルもあります。)
折角の那覇、どこかで泡盛を一杯飲みたいところ。部屋に荷物を置いてホテルのフロントで近所の居酒屋を何件か教えてもらい出かける。
その前に近くの24時間営業の食堂で腹ごしらえ。
那覇は24時間営業の食堂が多いです。ファーストフードのチェーン店とかではなく普通の街の食堂。食堂が24時間営業!?と初めはずいぶん驚いたけど、安くて美味しいのですっかり気に入りました。
この後居酒屋に行くつもりなので、軽目のメニューということで「ポークたまご」定食をチョイス。550円。
要はランチョンミートのスライスを焼いたものとオムレツ、それにキャベツの千切りとマカロニサラダが添えられ、それとご飯と味噌汁。
手の込んだものではないけれどポークは大好物だし、沖縄に来たんだな、と実感がわいてくる定食です。
▲ポークが何とも美味しいです。
食事の後は居酒屋へ。ホテルの近くには教えてもらった店の他にも何件か居酒屋があったけど、中の様子もよく分からず選びにくいし入りにくい。
雨の中傘をさして暫くウロウロしてからよしこの店にしようと決心。お店の名前は「抱瓶」(だちびん)という酒飲みに相応しい名前。
店内は比較的こじんまりした造り。一人なのでカウンター席が良いのだけれど、そこは地元っぽいお客で一杯。これは退散したほうがいいかな、と思ったら、従業員のお姉さんが “ちょっと詰めて詰めて!” とお客さんを少しずつ移動させ、右端に一席分のスペースを空けて “どうぞ” 。(椅子は一枚板の木の長椅子になっているので席数は調整できたのです)
もはや引き上げる訳には行かないので、すみませんと言いながら座らせてもらう。
1~2杯飲んでさっさと引き上げよう、とオリオンビール、それと沖縄風の天ぷらを注文。
やはりカウンター席は殆どが地元のお客さんらしい。若者とオッサンの中間くらいの微妙な年頃の男性グループが4人ほどと、その向こうには旅行者らしい若い男性も。皆楽しそうに呑んでいて、旅行者の兄ちゃんも店の板前さんや隣の客と明日からの旅の話しで嬉しそうに大変盛り上がっていました。
(この兄ちゃん暫くして帰って行ったのだけど、周りの客と握手しながら上機嫌で帰っていった。)
まあ静か過ぎるよりはマシかな、と思っていたら、隣の人がチラチラとこちらを気にしている。居心地が悪い思いをしてないか、と気にかけてくれているようで何かと話しかけてくれる。
ポツリポツリと話をするうちにみんな酒が回ってきて口が滑らかになっていき、いつの間にか他の3人ともみんなで話しをするようになっていた。
そのうち、また一人客(この人も旅行者だった。横浜から今日来たという)がやって来ると、また “ちょっと詰めて” と席を空け(今度は自分が席をズレる番)、その人も加わえて話をする、といった具合。お店の人もお客もとても気のいい人達。
何の話をしていたのかあまり覚えていないけれど(旅行者の人とは ”東京バナナ*1をお土産手にするのは手抜きしているようで気が引けますよね” と意見が一致したことは覚えている)とても楽しかった。
早々とビールが空いたので泡盛に切り替える。
この店は泡盛のメニューが凄かったです。たしかメニューの1ページに泡盛が10種類くらい(2列×5行)載っていて、それが3~4ページくらいはあったと思う。それぞれ簡単な特徴が添えられていたけれど何を選んだらよいのやら。
ちょうど隣の隣の人が酒屋だった(しかもバイク乗り)というのでお勧めを教えてもらう。幾つか飲んだけど “バーボンが好きならこれが良いかも” と勧めてくれた「龍」という泡盛が気に入った。(「龍」は2杯飲んだ。それと「白百合」というのも飲んだがこれはクセが強かった。他にも1杯飲んだような気がするがよく覚えていない。)
そんな具合でお代わりを重ねてかなり酔っ払い、気が付いたら日付が変わり閉店まで居座ってしまった。最期まで付き合ってくれた元酒屋のお兄さんとは握手して別れる。
明日は早いので軽く飲んで早目に寝るつもりだったのだけど、思ってもみなかった楽しいひと時。旅の一日目から幸先が良い。明日ちゃんと起きられるだろうか?と気にしながら就寝。
▲ホテルの窓から。夜が更けても辺りは賑やか。写真のタイムスタンプは1:48でした。