一昨年にやってFCRキャブレターのピッチ変更について書こうと思います。
カタナとかの並列4気筒エンジンは、シリンダー(燃焼室)が4つ横に並んでおり、キャブレターもシリンダー毎に別れたものが横一列に4つ連結した形状になっています。
このシリンダーとシリンダーの間隔(ピッチ)は各エンジンによって異なっているので、並列4気筒用のFCRキャブレターも各エンジンにあわせたキャブレターピッチである必要があり、それでカタナ用だとかCB用、ゼファー用といった具合に車種毎に商品が分かれてきます。(ボディとか基本パーツは同じ)
一昨年ネットオークションで入手した中古の39ΦのFCRキャブレターはカタナ用ということだったのですが、念のためにとキャブ・ピッチを測ってみたら微妙に違っていました。(カタナは750ccも1100ccもキャブレターピッチは同じです。1000も同じはずです)
それまで使っていた35ΦのFCR(カタナ用のものを新品購入)のキャブレターピッチは、78mm(1-2番シリンダー間)- 92mm(2-3番シリンダー間)- 78mm(3-4番シリンダー間)。
それに対し39ΦのFCRを実測すると、81mm - 92mm - 81mm 。
ちょっとですが1-2/3-4番の間が広いです。もしかすると本来は他車種用のものだったのかもしれません。この程度の差ならば装着可能だと思われますし(エンジンとキャブレターはインシュレーターというゴム部品を介して取り付けます。柔軟性があるので、多少のズレならば装着できてしまいます)、多分実際にカタナに付けていたのだと思います。
キャブレターのピッチは、メーカーからは具体的寸法が開示されている訳ではないようで、実測するしか調べる方法は無いようです。(残念ながらノーマルキャブレターはとっくに処分してしまったので調べる事はできません。)
ネットで調べてみたところ、カバ丸さんのブログでノーマルキャブレターの実測値が紹介されておりました。77mm - 90mm - 77mm だそうです。(2-3番がの寸法が93mmから90mmに訂正されております)
それ以外は実測なのか伝聞なのか分からず、数値もいろいろで信頼性はちょっと?な感じでした。
因みにミクニのTMRキャブレターのカタナ用モデルの諸元値も 77mm - 93mm - 77mm と書かれていました。
話しを39ΦのFCRに戻します。
このままカタナに付けてみようかとも思いましたが、よく見ていくと外側(1-2番/3-4番)のキャブピッチの変更は簡単に出来そうに見えてきました。
どうせバラバラに分解してチェックをするつもりだったので、ついでにキャブピッチの変更をやってみることにしました。
<続く>