キャブレターのピッチを決めているのは、各キャブレターボディを連結しているパーツ(カラー)の長さです。
FCRのサービスマニュアルのパーツリストを見てみると、ボディー等殆どのパーツの品番は単一なのに対し、このカラーは複数の品番が存在します。車種毎にカラーを変更してキャブピッチを設定しているのでしょう。
カタナ用の品番のカラーを入手すれば、キャブピッチは容易に行えるはずです。
(残念ながらどの品番がどの車種用なのかという情報は載っていませんでした。)
外側(1-2番/3-4番)のカラーは単純な太さ8mmの金属パイプなので、同じ太さのパイプを必要な長さにカットしたものを用意すれば良いはず。(もしくはオリジナルのカラーを削って短くする)それに対し内側(2-3番)のカラーは単純なパイプでは無いので、内側のピッチを変更する場合は素直にパーツを購入した方が良さそうです。
今回は外側のピッチだけを変更するので、ホームセンターでΦ8(厚さ1mm)のアルミパイプを買ってきて必要な長さにカットして自作する事にしました。
1-2番と3-4番のピッチをそれぞれ3mm短くしたいのでその分短い長さのパイプを6本用意します。
肝心なのは、カラーの長さ6本きっちり合わせること。それと切断面を直角かつきれいに整える事。
いつも使っている(ダイソーで買った)パイプカッターで若干長目にカットした後、ボール盤のチャックに固定して回転させ、ヤスリで少しずつ削って確認しながら長さと切断面を整えました。
大して難しい作業ではありませんが、ホームセンターでパイプを購入するついでにカットをお願いした方が楽かもしれません。
あと、気になったのはスロットルシャフトの長さを詰める必要があるか?でしたが
現物を確認すると長さ的には若干短目で、キャブピッチを縮める余裕は十分にありそうでした。
またキャブピッチの変更に伴いスライドバルブの固定位置も変更しなければなりませんが、こちらは位置調整の幅がある程あるので問題無さそうです。
厳密にはフロートカバーを連結する燃料ホースの長さも少し縮める必要がありますが、これはホースの差込量を増やしたり、ホースの長さをカットすれば良いので何とでもなります。
と言う事で、カラーが出来たら後は組み立てるだけで、無事に完成です。
出来るはず、と思ってやった作業ですが、ちゃんと目論見通りに出来ると嬉しいですね。もちろん、カタナへの取り付けもピッタリ無理なく取り付けられました。
この作業を行ったのは2年前の9月です。それから2年程経ちましたが、特に問題も無く快調です。