自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

南アルプス・アサヨ峰の御来光

  先日の土曜~日曜日、高校以来の腐れ縁である友人Tの誘いで南アルプスのアサヨ峰に登ってきました。

 正直言って、私はあまり山には興味が無いのですが、Tは私を登山仲間に引き込もうと機会あるごとに “山に行こうよ” とウルサク誘ってくるので、たまには付き合ってやるか、というお付き合い登山であります。

 なので、登山ルートからスケジュールまで全てをTが計画し、私は自分の装備を用意してただ付いていくだけ。どのような感じの登山道であるかも細かく説明もしてくれたので、目的の山の名前もちゃんと覚えていないという体たらくでした。

 因みにT氏は登山はとても経験豊富で信頼のおけるのですが、パソコンとかIT関連は原始人並み。分からない事があると "ちょっと教えてくれ" とよく電話を掛けてきます。

 世の中、バランスはちゃんと取れています。

 

 

 登山ルートは、広河原バス停から広河原峠を経由して早川尾根山小屋で一泊。

 翌日は早川尾根を歩いてアサヨ峰で御来光をみて栗沢山~北沢峠へ下りる、というものです。

 

 因みに栗沢山は宇多田ヒカルが出演したサントリー南アルプス天然水」のCMロケ地だそう。T氏はそのロケ地に行くことを大変楽しみにしており、嬉しそうに何度も説明してくれましたが、残念ながら“猫に小判”というのでしょうか、私には全く響きませんでした。

 


サントリー天然水『水の山行ってきた 南アルプス』篇 60秒 サントリー CM

 

 

 

 泊った早川尾根山小屋。管理人のいない無人の小屋です。

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 早めに夕食を済ませて早々に就寝。

 翌日は1時半に山小屋を出発してアサヨ峰へ。月夜の道をヘッドランプを頼りに歩くと2時間程で山頂らしきところに到着。あれ?着いたかい?

 アサヨ峰ってこんなとこなのかな?と友人Tは首をかしげていましたが、見晴らしはなかなかのもの。まだ薄暗いですが、北岳地蔵岳、栗沢山等周りの山々、さらには富士山の美しいシルエットもくっきり見えました。

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北岳と月。実際は写真よりももう少し暗かったです。


 北岳には山頂目指して上っている登山者のヘッドランプの光が2つほどみえました。多分、向こうからもこちらのランプの光が見えていたことでしょう。

 

 

 徐々に東の空が明るくなり、刻々と風景が色鮮やかになっていきます。

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遠く雲の上に浮かぶのは北アルプス、だそうです。

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 とても素晴らしい景色を見ることができました。が、この時はそれ程の感動はありませんでした。多分、他人任せでやって来たからでしょう。もっと自分で下調べをしたり計画を立てていたら感動の度合いは違っていたと思います。

 


 日が昇ってすっかり明るくなったところで出発。目の前に見える栗沢山に向かいます。

 が、着いたのは栗沢山ではなくアサヨ峰でした。先ほどアサヨ峰だと思っていたのは「ミヨシの頭」というところのようです。

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 そして今度こそ栗沢山へ。

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 雲を見下ろす壮大な景色が広がっています。この景色を眺めていたら、ふと、自分がどうしてここに居るのか不思議に思えてきました。

 

 あとは北沢峠へ下るのみ。しかし、私にとってこの急な下り道が非常に辛かった。古傷をのある右膝が痛み出し、右膝をかばうので歩き方が崩れ、ヨロヨロ、ボロボロの体に。北沢峠に到着した時は、もう登山は御免だ二度と登るものか、と決意したほどです。

 

 しかし、一日たってみると、無心に山道を歩き続けるあの感覚というのは悪くないものだな、と思ったりもしています。

 

※ 写真は全てiPhone6で撮ったものです。荷物を少しでも軽くするため、カメラは持って行きませんでした。