ちょっと前の事ですが、新しいテントSTACY-ST2の試し張りにキャンプに行ってきました。(プロ野球の日本シリーズの第1戦の日でした)
どちらかというと "試し張り” というよりちゃんとしたキャンプをしたいな、と。今年はことごとく悪天候に見舞われまともなキャンプを行なえていないので。
いうことで、適当な近場のキャンプ場を探して行ってきました。
選んだのは神奈川県 相模原市の「青野原オートキャンプ場」。初めて行くキャンプ場です。
着いてみると、車両を乗り入れ可のテントサイトは先が見渡せない位のとてつもない広さ。しかし所謂森林サイトではなく、広大な駐車場をそのままキャンプ場にしたような大雑把な感じもします。
でもすぐ傍の川で釣りや川遊びができるので、小さな子供のいるファミリーキャンパーとか大人数のキャンプには良さそうに思います。
ソロ・キャンパーにはちょっと落ち着かないキャンプ場かもしれません。オートバイで来ている人も何人か居たけれど、みな端の方に陣取っていました。
着いたのは夕方近く。早速STACY-ST2の設営。
スリーブ式と吊り下げ式という違いはありますが大まかな要領は同じなので、そう戸惑わずに設営できました。
STACY-ST2の感想を書きたいところですが、前使っていたテントと基本的には同じモデルなので、あまりこれと言った感想がありません。....
テントの中も違和感のない(逆に言えば新鮮味もなく)馴染んだ空間です。
強いて言うならば、やはり新品のテントは良いなぁ、と言う位。当然ながらシームテープもぴっちり貼られていて、雨漏りしそうなところなどなく、安心できるなぁ、と言う事くらいです。
そうそう、ベグ打ちのハンマーが付属していなかったのはちょっと意外でした。(でもハンマーは消耗品ではないし、標準で付属させる必要は無いと思うので問題ないと思います。)
また、"コストダウンかな?"と思えるところもいくつか気付きました。が、こんな事は気にしないのが一番です。
前のテントと同様に快適に過ごせるテントだと思います。
前述したようにソロキャンプで静かなひと時を過ごすにはやや不向きなキャンプ場でしたが、夜になって暗くなれば関係なし。ロングツーリングのキャンプでは焚火などやっている余裕はないですが、今夜はゆっくり焚火を楽しみます。
久々に焚火台を出し火をおこします。
この焚火台、所謂ノーブランド品の安価な品ですが、なかなか丈夫で役に立っています。
底から空気が入る仕組みになっているので、薪や炭がとても良く燃えるし、付属の網を載せれば丁度良い炭火焼き台にもなるのでとても気に入っています。
もう一つ、このキャンプで使いたかったのがSnowPeakの「コロダッチ」という小型のダッチオーブン。これもお気に入りのキャンプ道具。これで煮込み料理でも作りましょう。少々寒くなってきたこの季節にはピッタリです。(ただ、この夜は寒さを感じるほど気温は下がりませんでした。)
炭火の火が丁度良く落ち着いたところで網に鶏肉を載せて焼き、ビールと共に頂きます。味付けは塩・胡椒だけですがジューシーで格別に旨い!鶏肉ってこんなに美味しかったっけ?と思うくらい美味しかったです。やはり炭焼きは最高です。
少しお腹が落ち着いたところで煮込み料理の準備。
ダッチオーブンに水と牛肉を入れて火に掛け、ある程度火が通ったらキャベツとニンジンとトマト加え、赤ワインとコンソメスープの素を投入。
しばらく煮込むとシチューというかスープというか、肉野菜のゴッタ煮が良い感じになってきました。
しかし...焼鳥を食べ終えビールも飲み干したので、そろそろシチューを食べながらバーボンの水割りにしようかと思っていたとき、事態は思わぬ方向に転がりました。
私のテントの近くで遊んでいた子供達(小学生)をちょっとかまってあげたら "この人は遊んでくれる人だ!" と認定されたらしく、私の焚火の周りに居ついてしまいました。しかもこの子達は数家族のグループでキャンプに訪れていたようで、最初は3人だったのがワラワラと集まって来て7~8人に囲まれることに。
当然お酒を飲むどころでは無く、子供達の相手というか面倒をみているうちにシチューはすっかり煮詰まっていました。ダッチオーブンを網から下しておけば良かった。炭火は弱火に見えても火力は強いです。
とはいえみんな素直で良い子達だったので楽しいひと時でした。子供と言うのは無限の好奇心とエネルギーに満ちているのだな~と改めて思いました。
子供達が引き上げたところで酒盛りの再開。
iPhoneにポータブルの小型スピーカーをつなげて、お気に入りの曲を聴きながらシチューと食べ、バーボンの水割りを飲みます。
シチューはちょっとしょっぱかったですが、バーボンの水割りがとても旨い。
いつも不思議なのですが、キャンプで飲むバーボンの水割りは甘味があってとても美味しいです。家で飲むのとは全然味が違います。
グラス代わりのチタン製のシェラ・カップが味に寄与しているのだろうか?と家で試したこともありますが、関係無さそう。
やはり焚火と音楽という状況が味覚を変えているのでしょうか。
因みに、シェラ・カップはSnowPeakのものを使っています。柄の部分が指に良く馴染んでとても持ちやすくとても気に入っています。
シェラ・カップもメーカーによって微妙に形状は異なるので、アウトドアショップで気に入るものを探すのも楽しいです。
結局、持参したバーボンは全部飲んでしまいました。*1ゆらゆらと揺れる焚火の炎を眺めながら好きな音楽を聴いて酒を呑む至福のひと時。
気が付くと夜は大分更けており、周りのテントもだいぶ静かになっていました。こういうまったりとした雰囲気もキャンプの魅力であります。
やはりキャンプは良いですね。特にお気に入りの道具を使ってのキャンプはとても楽しいです。
*1:翌朝は軽く二日酔いでした。