先週末、とあるPAで凄いオートバイを見かけました。
最初はそのマシンの隣に目が行きました。
遠目からはホンダのCB750Fourかと思いましたが、実はスズキのGT750。こんなきれいなGT750は初めて見ました。
でもその横にいるオートバイの方が凄かった。まるでレーシングマシン。1980年前後のヤマハのTZのような雰囲気のマシンです。細部のパーツの仕上げも丁寧で、見れば見るほど美しいマシン。
ヤマハのRZがベースかな?って思ったけど、排気チャンパーは3本出ているからエンジンが違う。(RZは2気筒エンジン。3気筒エンジンはホンダのMVXやNS400Rくらいか?)一体なんだろう?
一旦トイレに行って戻ってみるとオーナーさんがオートバイの横にいたので話を聞いてみる。
やはりヤマハのRZがベースとのこと。えっ?でもエンジンは?3気筒じゃないですか?と訊くとニッコリ笑って “チャンバーの一本はダミーです”。チャンバーだけではなくキャブレターもダミーで取り付けているそうです。
元々はあるショップでカスタムというか作れたマシン(ガソリンタンクなどはワンオフ)だそうですが、手に入れたときは裏腹にまともに走れる状態では無かったそう。
いろいろセッティング等施して漸く普通に走られる状態にもってきたそうです。
このオーナーさん、このマシンの他にNSR250RやFZとかも所有されているそうで、普段はそっちを乗っているそうで、相当なオートバイフリークのようです。(因みに、NSRはハチハチ(1988年式)だそうです)
このマシンに比べるとNSRとかは大変よくできたオートバイで、とても乗り易い、という。(言い換えれば、相当このマシンが乗り難い?)
たまに動かさないとコンディションが悪くなるので今日はこのマシンを引っ張り出してきたそうです。
片山(敬済)が1977年にチャンピオンを取った3気筒のTZみたいですねと言うと、“そうそう、そんな感じにしたかったんです!” と嬉しそうに仰っていました。
因みにこのマシン、オートバイ雑誌の「Clubman」の表紙を飾ったそうです。
こういうカスタムマシンはオーナーさんの情熱が良く表れます。こういう素晴らしいマシンを見ていると、あ~俺ももっともっと頑張らねば、という気になりますね。
大いに刺激を頂きました。