先週、エンジンオイルの交換を行ったカタナですが、走ってみるとどうもギア・シフトが固いです。走行中はそれ程でもないですが、停止してギアをニュートラルに入れようとすると非常に固くてニュートラルに入らないです。エンジンを切った状態だとちゃんと入るんですけど。
こういう症状は、クラッチが完全に切れていないかエンジンオイルの量が多すぎるのが原因だと思われます。でもクラッチのワイヤー調整は問題なさそうだし、エンジンオイルの量も十分注意したので今回は多分関係ないはず。
それで改めてシフト不良の原因を検索したところ、シフトのリンケージ類をグリスアップすると改善する、というのを見つけました。
そういえば過去にもこのメンテはやったことがあり、効果は実感しています。(もっともその時はシフトの固さではなく、シフトペダルの戻りの悪さの改善のためでしたが)
果たして今回の事象に関係あるのかは分からないですが、前回のメンテナンスは3年近く前。グリスアップ等は定期的に必要なはずですがすっかり忘れていました。
それに考えてみると昨年あたりから徐々にシフトが渋くなってきた感じがありましたので、これはチェックしておいた方が良さそうです。
という訳で早速分解です。
案の定、グリス類はすっかり干からびておりました。
パーツクリーナーで汚れを流してグリスアップを行いました。使ったグリスはこちら。
オイル添加剤で有名なZOPILの「SUPER ZOIL GREASE」。"金属表面改質剤配合” とまるで歯磨クリームのような謳い文句。きっと御利益がある事でしょう。
これをシャフト部分やボールジョイント部分にたっぷり塗り込みました。
あとは組み立てるだけですが、今回はちょっと気を付けたところがあります。
シフト・ペダルとシフトのシャフトは二つのボール・ジョイントをロッドで接続するのですが、ナットを締めて固定する際に二つのジョイント部分が平行になるように気を付けました。
捻じれた状態で固定するとジョイント部分の動きの妨げにもなるかもしれないな、と思ったもので。
さてこれでどんな効果があるだろう?グリスが干からびているとはいえ、シフトペダルそのものは固着していたわけでもなくスムーズに動いていたので。
でもエンジンを掛けて走ってみると、おや不思議。シフトの感触が軽くなりニュートラルにも出し易くなりました。
シフトの感触が良くなるのはともかく、何故ニュートラル出しにまで影響があるのか良く分からないのですが、ここも定期的にメンテが必要なところなんだなと思いました。