カタナを乗船待ちのバイクの列に並べ、しばし待った後乗船。
今回乗る船は新造船の「あざれあ」。以前の船ではバイクを船の側舷に並べて積んでいたけど、この船ではバイク専用の部屋に停めるようになっていました。もしバイクを積むところがここだけなら大分積載数が減っていると思います....
バイクからバッグを降ろし、ヘルメットとタンクバッグと一緒に持って客室甲板へ。割り当てられたベッド(ツーリストB)に荷物を置くと出航を知らせる銅鑼の音が聴こえてきました。直ぐにカメラと缶ビールを持って外の甲板へ。出航のとき、特に旅の往路では気分が高揚します。何度経験しても良いものです。
丁度バイク仲間のK氏(今回はクルマ)が居たので、出航と旅の始まりを祝って乾杯。周りの景色を眺めつつお互いの新潟までの短い旅について報告をする。K氏は9時頃には新潟港に着いていたそうだ。ちょっと早すぎるのではないか?
ビールが空き、新潟港が大分遠く小さくなったところで一旦船内へ。新しい船はどんなかな?と船内探索。
やはりインテリアは何もかも今風で以前の船とはかなり趣が異なります。ランニングマシーンやエアロバイクが備え付けられたトレーニングルームがあって感心する一方、ミニシアターが無くなっていたのは残念だった。
ジーンズを短パンに着替えて缶ビールが入ったクーラーバッグとヘリノックス・チェアを持って船の後部の外の甲板へ。こちらには以前と同様にジンギスカンガーデンが設けられていました。やはり新日本海フェリーにはこれが欠かせません。
ただ、ここらは風があまり通らないのかかなり暑かった。猛暑日ではかなり辛い。それで一つ上の甲板へ。
こちらは施設は何も無いですが、風が吹き抜けていくので暑さはかなりマシです。それでも日差しが強くて暑いので左舷側の日陰のある場所(一番良い場所は先客が居ました)を陣取ります。
早速クーラーバッグからビールを取り出しプシュ!
実に旨い。そして気分が良い!蒼い海と白い雲を眺めながらビールを飲むのはこのフェリーでの一番の楽しみです。これが楽しみでツーリングに出たと言っても過言ではありません。
何しろ今日はもう運転する事は無いし、やらなければいけない用事も有りません。海をボーッと眺めiPhoneで好きな音楽を聴き、後は風呂に入ったり夕食をたらふく食べて寝るだけです。やる事が無い故に最高の解放感。心おきなくのんびりできます。(毎日だと飽きるでしょうけど、今日一日だけなので。)
普段の生活では本当にのんびりできる時間って少ないと思います。
音楽の聴こえ方も普段とは違います。聴いた曲は「少年時代」とか「夏休み」とか夏の曲、それと「知床旅情」とか北海道に因んだ古い曲。普段は聴かない「襟裳岬」の歌詞がやけに心に染み入ります。森進一って良い声だなぁと感心したり。
あと浜田省吾の「DADDY'S TOWN」とか。これは “ラジエター洗い オイルを換えて~”という歌い出しがバイク旅にはピッタリ。最高に気分が上がります。
そうそう、洋上で聴く「阪神タイガースの歌」も乙なものでした。
ビールの合間に手摺にもたれて大海原を眺め、またビール。最近は缶ビール2本も飲んだらフラフラになるのですけどね。
買っていたビールでは足りなくなったので船内の売店で買い足します。当然のようにサッポロ・クラシックが置いてあります。因みに値段はそれ程高くは無かったと思います。コンビニの価格位でしょうか。冷えたビールが際限なく手に入るのは素晴らしいです。
温かい海風に吹かれながら飲む冷えたビールは本当に旨い。
ただしちょっと失敗というか反省点もありました。温かい風がビールの缶に常に吹き付けているので、ビールがあっという間に温くなってしまうのです。冷えているのは二口目位まで。
これはペットボトルの保冷用のカバーに入れる等で対策できると思います。保冷用のカバーは持参していたのに気が付くのが遅すぎました。次回以降の改善事項です。
陽が傾きだすまでのんびり過ごしました。
<続く>