私のカタナは94年式のSRという型で国内仕様。
それまでの逆輸入車とは異なり、パワーの抑制や最高速のリミッターが設けられたりしています。その副作用?なのか3,000回転付近でトルクの谷があるそうで、刀関係の書籍などでこれについての指摘をよく目にします。
なので、このカタナの購入が決まった段階で真っ先にリミッターカットを物色しました。
最高速云々より、リミッターカットを取り付けることによりトルクの谷が解消するらしいので。
ちょうどヤフーオークションで神戸ユニコーンのリミッターカットの出物があり、比較的安値にもかかわらず競争することも無く単独で落札。これで備えは万全。
カタナがやってきてしばらくはノーマル状態で乗っていました。このときはトルクの谷というのはあまり気にならず。全体的にコンディションがあまり良くなかったので気にならなかったのかも知れません。
しかし、その後整備が進み、特に足回りを750カタナから移し替えて思い切り走れるようになってくると“トルクの谷”というのが顕著に感じられるようになりました。
1~2速ではあまり気にならないのですが、3~4速で2500~3000回転で走行中にアクセルを開けると“ボボボッ”って感じでまるで回転がついて来ない。
はっきりいって“トルクの谷”なんてもんじゃなく、エンジンが失火しているような感じで、エンジントラブルが発生したか!?と思ったくらいです。場合によっては危険ですらあります。
これでよくスズキは市販したものだ!と驚くというか呆れます。
とても乗れたものではないので、用意していたリミッターカットを取り付けることに。
しかし中古なので取扱説明書はなし。ネットで情報を探してみると、
“バッテリー後ろのコネクタ類の束の中でギボシで接続されているピンクの線が
あり、そこにリミッターカットの配線を割り込ませれば良い”
との情報がありました。
リミッターカットからは赤の線が二本と黒の線が一本出ており、赤の線をピンクの線に、黒の線はバッテリーのマイナスに繋ぎます。
ピンクの線とはギボシの形状も合っているので作業は簡単です。
リミッターカット本体はバッテリーの後ろにカプラー類と共に押し込んでその上からエアクリーナボックスで押さえるような形で固定しました。
走ってみるとあの不快な“トルクの谷”はきれいに無くなり、気持ち良く回るようになりました。
国内仕様のSRやファイナルエディションには必須のカスタムというか対策処置ですね。