自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

自作の工具~キャブ・セッティング用のドライバー

今回は私がFCRのセッティングで使っている道具について書こうと思います。

FCRもそうですがキャブのセッティングは,スロージェットとかメインジェットなどのサイズを変更する他,スクリュー式になっているところをドライバーで締めたり緩めたりして調整していきます。

この2つのドライバーなんですが,短い方はパイロットスクリューの,細長い方はエアスクリューの調整に使います。

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キャブをバイクに装着した後のセッティング出しは狭いスペースで作業を行なうことになるので,ちょうど良いサイズや形状のドライバーが必要になります。

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しかし,なかなかちょうど良いものが売っていないのです。ずいぶんと探しましたがちょうど良い物が見つからなかったので自作したのです。

パイロットスクリューの調整はキャブの底面からドライバーを入れて調整するので,全長が短いドライバーが必要となります。且つ刃の厚さや幅がエアスクリューの溝に合っていないとなりません。
手持ちで一番短いドライバーの柄をノコギリで短く切りました。刃先も幅が広すぎ/厚過ぎだったので,ヤスリで削って調整しました。

f:id:sword749:20130311233834j:plain※刃先が削ってあるのがわかるでしょうか...

 

エアスクリュー用のドライバーは刃先が薄すぎてスクリューを回す時に遊びが大きすぎたので,調度良い厚さとなるところまで刃先をヤスリで削り落としました。
スクリューの締め込み調整は1/4~1/8位の単位で調整するので,ドライバーの刃先が溝で遊ぶようだと調整がやり辛いのです。
それに溝を傷める原因にもなり得るので,スクリューの溝にピタリとはまるドライバーが必要です。

あと一工夫として,柄の各面にサイコロの目のように「・」,「・・」,「・・・」,「::」の印を入れています。
数字でも何でも良いのですがが,私はドリルで浅く彫って印をつけました。この印を入れたら回転させた角度を把握しやすくなり,調整が楽になりました。

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この2つのドライバーは最初から直ぐにこのような加工を施した訳ではなく,使っているうちに思いついた加工を施して“進化”してきたものです。だいぶ使いやすくなってきたし,愛着もわいてきました。

このドライバーを作ってキャブをカタナにつけたままPSの調整ができるようになったときは嬉しかったですね。
バイクそのものの改造ではありませんが,こうして道具にちょっと手を加えることでバイクいじりがより楽しくなりますよ。

お金も殆ど掛からないのでお勧めです。