自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

FCRのセッティング(その5)

この前の週末は、ダイレクトマウントキットを取り付けると共に、FCRのセッティングの見直しをしました。

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先週、スロージェット#45を試してみたところなかなか良い感じ。
ただ、スロットル開度0~1/4まではすごく良いけど,1/4~1/2の中間域の吹け上がりがすこ~し重たい気がするので,できればもう少し良くしたい。

この領域はニードルの範囲。少し濃いようなのでクリップを1段上げて3段を試してみましたが、1/8~1/4でエンジンが息つきするようになってしまいました。ただそれより上では吹け上がりが鋭くなったような気がします。

こうなってくるとニードルを換えてみるしかない。
しかし闇雲に変更していては訳が分からなくなりそうだし,ニードルを何セットも買っていては財布へのダメージが大きくなってしまう。

もう少し効率的にセッティングできる方法は無いだろうか,と考えた結果,パソコンのEXCELを使ってある程度の想定が出来るのではないか?と思いつきました。

まずは,ケイヒンのセッティングマニュアルに書かれている各パーツのデータ(空燃比というのかな)をEXCEL(実際に使ったのはOpenOfficeのcalc)に打ち込みます。

マニュアルに書かれているデータは大雑把なグラフなので,改めて目の細かい方眼紙にグラフを書き写し,スロットル開度40段階ごとの数値を拾っていきました。

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入力したデータはSJ,ASの戻し,JNのクリップ段数,径,テーパー角,MJ。 基準に対する一つ濃い目/薄めの変化量を数値で入れます。(PSの戻しは省略)
それを折れ線グラフで表すとこうなります。だいたいセッティングマニュアルのグラフと一緒の曲線です。

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SJ:#45/AS:1回転戻し/NJ:#OCEMQ(4段)/MJ:#138の組み合わせを基準(±0)としてセッティングの変化をみてみます。

まずは,今まで試したパターン。

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  SJ:#48/AS:1-1/2戻し/ニードルのクリップを3段のセットは、1/8~1/4にかけてが濃すぎ、SJ:#45/ニードルのクリップ3段は,スロットル開度1/4前後が薄すぎる、ということなのでしょう。

となると,スロットル開度1/4より上の範囲が,5%~10%くらい燃料が薄くなってくれると丁度良さそうです。

これに近いセッティングを探したところ,

【O-1】
SJ:#45/AS:1回転戻し/NJ:#OCEMQ(3段+ワッシャー)/MJ:#132
※ニードルのクリップの下に1枚ワッシャーを入れることにより3段と4段の中間の濃さにします。

もう一つの案としてニードルの径を1段太くして,それに#48のSJを組み合わせます。
【O-2】SJ:#48/AS:1-1/2回転戻し/NJ:#OCEMR(4段)/MJ:#132

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この2つが良さそうな感じです。
ニードルのテーパー角の変更は変化量が大きすぎてうまく行かなさそう。

ということで#OCEMRと#132番のMJを4本入手し,テストを行なうことにしました。

750カタナに付けていたときのセッティングとだいぶ変わってきました。

キャブレターの口径は同じだから入ってくる空気は同じで、排気量が大きいのだからキャブレターにかかる吸引力は大きくなり、ポートからガソリンを吸いだす量が増えて同じジェットの番数では濃くなってしまうようです。

ジェットの変更による影響もよりシビアになった感じです。


結果については次回。