北海道ツーリングの楽しみは、バイクで走る以外にも色々あります。
私は北海道に渡るフェリーで過ごす時間がとても大好で,特に新潟から小樽に渡る新日本海フェリーが気に入っています。
ホテルみたいにきれいで設備も整っていて、ちょっとしたリゾート気分が味わえるのです。
これはエントランスホール。
デッキにはビヤガーデンもあります。
デッキからの眺めは最高です。
私は大海原を眺めながらiPodで音楽を聴き,缶ビールをグビグビ飲んで過ごします。
何しろクルマやバイクを運転する可能性は100%無いわけだし,急に仕事で連絡が来ることも絶対に無いわけで,思う存分にビールを楽しめます。(笑)
日常とは完全に切り離された最高の開放感が味わえるのです。
こんな風にみんな海をみてくつろいでいます。
かなり自由に日光浴を楽しんでおられます。
海の景色に飽きたら本を読んだり,昼寝をしたり,船内のラウンジでTVを見たり。
そしてまたビールをプシュッ,グビッ、プハーです。
夕方になると見事な夕日を観ることが出来ます。
この後は夕食か風呂です。レストランはちょっと高い(ふつうのファミレスや居酒屋の1.5倍くらい、かな?)けど奮発することにしています。カフェテリア方式というのも嬉しい。和洋中のたくさんのメニューの中から好きなものを選べます。
風呂は少し小さ目の銭湯みたいなものですが、窓からは海が見えます。そして湯船のお湯がゆっくりと揺れているのがフェリーならでは。サウナがあるのもうれしいです。
※因みに船酔いは心配しなくても大丈夫だと思います。
私はワインディングロードを走っていると、自分で運転しているにも係わらず、酔ってしまうことがあるくらいなのですが、このクラスのフェリーでは船酔いになったことはありません。
食事をして風呂に入った後は,映画館で映画を観たり。TVをみたり北海道の地図を見てこれからのツーリングのルートを確認したり,と退屈することはありません。
日が暮れてからのデッキも趣きがあります。
ここは2等寝台室の前の廊下。手すりにずらりとタオルが干され、ちょっと生活感が感じられます。
21時には消灯です。
明日は朝の4時半に小樽港に着くので,早々と床に着きます。
翌朝はまもなく小樽港に到着することを告げる静かで控え目なアナウンスで目が覚めます。
周りの人たちもボツボツ起きて顔を洗ったり,荷物をまとめたり,だんだん慌ただしくなってきます。
まだ外は薄暗いです。
下船はクルマや徒歩で乗船した人たちからとなります。
バイクや自転車は最後なので,ライダーたちはロビーなどでしばらくの間待つことになります。
これからのツーリングを前に落ち着かないような、少し気だるいような雰囲気が漂っています。
いよいよ車両甲板へ。一旦下ろしていた荷物をバイクに積みなおします。
いよいよ待望の北海道上陸です。
大抵のライダーはターミナル内で一旦バイクを止め,写真を撮ったり,荷物の固定を再点検をしたりして一息ついた後,思い々にツーリングに出発していきます。
因みに復路は苫小牧から仙台に渡る太平洋フェリーを使うことが多いです。
こちらのフェリーもすごく豪華な造りで快適に過ごせます。
さすがに帰路なのでテンションは上がりませんが、ホールでは夜にリサイタルが開催されていてこれも楽しみの一つです。
フェリー乗船時の一工夫
- 二等船室や二等寝台を利用する場合,荷物を置くスペースはあまり広くはありません。乗船前に必要な荷物だけ小さなバッグなどに分けて,それだけを持ち込むようにした方がいいです。
- 客室に持ち込む荷物には,コップ(キャンプで使うマグカップ等)や日焼け止めや消炎剤も含めておくといいです。
- コップは歯磨きや給湯室の冷水を飲むときに。
(真夏のフェリーではとても喉が渇き、水がとても美味しいのです) - 日焼け止めや消炎剤は甲板での日焼け対策です。
- 船内のレストランは高いです。売店もあるけどこちらもちょっと高め。
フェリーターミナル近くのコンビニとかで食料や飲み物を買っておいたり,お弁当を用意していくのも手です。
(給湯室があるので,カップラーメンを作るくとも出来ます。)