先日,タイヤ交換と併せてエンジンオイルの交換やパワーフィルターの洗浄とか、細々とした整備も行いました。
パワーフィルターの清掃は1年振りくらいだったでしょうか。あまり距離も乗っていなかったつもりでしたが、案外汚れていました。やはりエアフィルターはこまめに洗浄した方が良いですね。
清掃したパワーフィルターを干したら、バイクをジャッキアップしてリアホイールを外して,エンジンオイルのドレンボルトを外してオイルを排出。
このままの状態でタイヤ屋さんにタイヤ交換に行き,その間にオイルを出来るだけ抜きます。
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今回使うのはGulfの“ARROW”というオイルで、粘度は10W-50。自動車用品店で売っている4輪用オイルです。100%化学合成油ですが、割と安めのオイル。4Lで6千円台半ば位です。
750カタナでも何度か入れて好印象だったオイルです。
ちょっと硬めの印象のオイルなのですが、このオイルに換えたら燃費が1.5~2km/Lくらい向上しました。油膜が強くてシリンダーの気密性が増したのでしょうか?
とにかくそれまで使っていたオイルとはちょっと違うなぁ、と感じたオイルでした。
余談ですが“Gulf”っていうと、S.マックィーン主演の“栄光のル・マン”という映画を連想します。
昔はGulfってモータースポーツにも力を入れていたようですね。Gulfカラーのレーシングカーや、レーシングスーツのワッペンがとても格好良いです。
因みに、私は昔からバイクのエンジンオイルは自分で交換していて,オイルは殆ど自動車用品店で入手できる4輪用オイルを使ってきました。バイク用オイルより安かったからです。
4輪用のオイルはバイクに使えるのか否かは昔からよく話題になっていましたが,自分の経験からすると何の問題も無く使えてきましたし,バイク用オイルと4輪用オイルの差というのも感じたことは無かったです。(ツーリングや街乗りレベルでは)
もっとも私が使うオイルは安いものばかりなので、4Lで1万円もするようなバイク用オイルは流石に良いな~~と思いました。(WAKO'Sのなんかはエンジンの回転が滑らかだし、オイルの“持ち"も良いように思いました)
ただし,昨今はクルマの低燃費化、いわゆるエコ・カー向けにオイルもフリクションロスをより低減する方向になっているそうで,こういったオイルをバイクに入れるとクラッチが滑るなどの問題が出てくるものと思われます。
もっとも,そういうオイルは0W-20とか軟らかい粘度で,とてもバイクには使えそうも無いオイル。
10W-40とか10W-50とか硬いオイルなら大丈夫ではないかと思われます。
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さて、リアホイールも戻し、バイクも組み直してオイルを入れるだけ。
1100カタナも750カタナもオイルの指定量は同じ3200ml。
オイルクーラーも750から引き継いでいるので、今まで同じような量を入れます。
さぁ、これで作業終了!のはずなのですが、エンジンを掛けようとするとセルの回りがどうもおかしい。
一瞬”キュル”といってセルが止まり、一拍間をおいてから“キュルキュル”と回りだすのです。
(一発で“キュルキュル、ズウォン!”とセルが回ってエンジンがかかることもあります。)
何だ?この症状は?
バッテリーが上がりかけている症状みたいですが、バッテリーを充電しても状況は変わらず。
オイル交換が契機になっているのは確か。
オイルが少し多めに入っているようなので、クランクケースの容積が減ってクランクを回す邪魔をしているのか?
試しににオイルを少し抜いてみたけどあまり変わらず。
エンジンが掛かって、走ってみた感じでは特におかしなフィーリングは無い。絶好調といってもいいくらいです。
やはりオイルが硬いことが原因でしょうか?(750よりエンジンが大きい分、摺動面積が大きくて影響が顕著に現れた?)
それともセルモーターが少し弱っているのでしょうか?
しばらくは様子を見ようと思います。