こないだの週末は、ちょっとフロントフォークのセッティングを変更してみました。
去年の秋にフォークのOHをしたときにオイルの油面を少しあげ過ぎたようで、ちょっと動きが渋いというか固いと感じることが多いのです。
フォークの動きってフォークオイルの固さとスプリングの固さの他に、フォークオイルの油面の高さでも結構変わります。
油面を高めるとフォーク内の空気の量が減るので、空気バネの効く量が減り、フォーク沈み込み初期のバネが固くなったような効果が出ます。なんというか、フワフワ感が減ってコシが出るというか。
カタナはGSX-Rより車重があるし、前回のOH時に少し油面をあげていたんですね。
なお、私のカタナのフロントフォークは、90’ GSX-R 1100の43mm径の正立フォークをつけています。
因みにこのフォークは、2種類のカートリッジと4種類のスプリングが存在しているそうです。オイルについてのセットは
【USAモデル】 453ml-113mm
【そのほかのモデル】 418ml-146mm
とのことです。
作業自体はそう難しいものではありません。
フォークのトップキャップを外し、オイルを少し抜くだけ。
でも、このところ毎週のようにバイクを弄ってばかりです。
ご近所の方々もそろそろ呆れているのではないでしょうか(笑)
なので、サッサと作業を終わらすことにします。
まずは、カウルを外し、ブレーキキャリパー、ホイール、フェンダーを外していきます。
※フォークキャップ(延長キット)は、フォークを車体から外す前に緩めておくと作業が楽になります。
オイルの油面を測ってみると、大よそ110mmでした。油面はもう少し高めにしていたと思っていたのでちょっと拍子抜け。
OH時に抜け切っていなかったエアが抜けたのでしょう。
この状態からオイルを抜き取って、とりあえず120mmくらいの油面にして様子を見てみることにします。
※フォークの上端からメジャーを差し込んでオイルが付着した目盛り位置で油面の高さを測ります。200m差し込んで“800mm”の位置までオイルに浸かっていたので、油面の高さは120mmであることが判ります。
これで、あとは組み直せば終わりなのですが、ついでにスプリングも交換してみることにしました。
カタナのカスタム用にパーツを集めていたときに入手したものがあるのです。
下が今まで入っていたスプリング。上が今回入れてみるスプリング。見た感じバリアブルレートのようです。スプリング長も1cmほど短いです。
手で縮めてみた感じでは、ごく初期縮みの段階は少し柔らかいようでした。
本当は、セッティング出しを考えると油面とスプリング両方をいっぺんに替えないほうが良いのですが、何度もフォークを外すのも面倒なので、同時にやってしまします。
果たしてどうなるか?
フォークの突き出しは今までと同じ10mmにしました。因みにフォークは70mmの延長キットをつけています。
油面を10mm下げたこととスプリングを替えたことにより今までより若干前下がりになっています。
さて、今回の作業の効果を確認するのに、ちょっとその辺を走ってきた感じだと、残念ながらあまり変化は感じなかったです。(多少は柔らかくなったかな??)
ただ、少し前下がりになって前後の加重バランスは良くなったようで、コーナリングでは曲がり易くなりました。
バイクは前後サスペンションの車高、伸び/縮みのダンピング調整で驚くほど乗り味が変わります。
アンダーステアになったりオーバーステアになったり、タイヤの接地感が感じられるようになったり。これが面白いのです。
足回りのセッティングが自分好みに出ると、いつまでもバイクで走り続けていたくなる程です。
今シーズンが終わったらリアサスをOHにでも出しましょうかね。