小樽港で無事合流することができた我々は、挨拶もそこそこに早速ツーリングをスタートしました。
※奥に見えるのは私が乗ってきた新日本海フェリーの「ゆうかり」
空は曇りで、気温も低めで春/秋用のジャケットでも走行中は少し寒いくらい。
でもまだ朝の5時だし、予報でも雨は降らないはずなので、天気は良くなっていくはず。
今日の目的地は、宗谷岬まで行ってから南下して、名寄の少し北にある美深まで。
今回のツーリングでのS氏からのリクエストは、知床、釧路湿原、ナイタイ高原、豚丼、これのどれかは体験したい、というもの。
そしてS氏の当初のツーリング予定は3泊。(最終的には4泊に延長した)
リクエストを優先するなら、内陸の旭川か帯広を経由して道東に向かうのが普通の考え方。
しかし、自分はどうしても日本海側の道(オロロンライン)を走りたかった。特に稚内手前の道道106号線は外せない。
考えた結果、頑張って走れば宗谷も知床も釧路も帯広(豚丼)も回れるはずなので、全部回る!というルート/スケジュールに決定しました。
まるで「水曜どうでしょう」のような思考です。(笑)
そのためには、初日に宗谷を回ってからなるべく知床に近づいておきたい。
過去の実績から猿払までは楽勝。更に下ってクッチャロ湖も余裕を持って行けるはず。しかし、美深は更に1時間半はかかるはず。
予想走行距離は520km程。
余計な寄り道で時間を消費しすぎなければ、時間的には十分可能。しかし、一般道を走っていくので体力的に持つかどうかが心配です。
1時間くらい走って石狩の辺りまで来て、目に付いたセイコーマートで最初の休憩。
※セイコーマートは北海道に展開しているコンビニ。PB商品が充実していて日用品や食材も充実しているので、以後のツーリング中はセイコーマートばかりを利用していました。
ここまではクルマも信号も割と多くて、北海道らしさまだ感じませんでした。
でもこの後は急にクルマが少なくなり信号も無くなって、いよいよ走りに専念できる北海道らしい道になっていきます。
相変わらず気温は低くて空は曇り空。再び走り始めて1時間もしないうちに浜益のセイコーマートで再びトイレ休憩となりました。
※今回は写真を撮らなかったので、以前のツーリングでの写真を...
ここでフェリーで隣だったV-MAXさん達に再会しました。今日泊まるキャンプ場の情報を地元の人から仕入れてらしい。
ここから先頭をS氏に交代。
道は空いていて、たまに見かける地元のクルマはかなり速いけど、S氏は時にはそれを上回る速度で走り始めます。
別に無理している訳ではないのだけど、ちょっとでも前のクルマのペースが落ちるとすかさず追い抜いていきます。
ちょっと右手に理性が無いタイプか?それとも北海道の道路がそうさせているのか?(笑)
留萌の国道231から232に切り替わるあたりで、ちょっと道に迷う。
国道をそのまま進むとかなり迂回することになるので、市道を通ってショートカットしようとして曲がるポイントを間違えたのです。
留萌を過ぎた辺りから青空が広がりはじめ、左手に見える海も波は穏やかで綺麗な青。気持ちの良い景色となってきました。
道の駅の「おびら鰊番屋」まで走って休憩。
しかし、すれ違うツーリングライダーが少ないのが寂しい。まだ1~2台しかすれ違っていない。やはり今年もツーリングライダーは減っているのか?それに自転車のツーリストもまだ2~3人しか見かけていない。
我々は相変わらずのペースをで走り続けます。しかしなぜか追い抜いたバイクはほとんど無し。同じフェリーのバイクは何処へ行った?
しばらくして前方にナカナカの速度で走るスーパー・スポーツが。徐々に近づくとと、そのバイクは更にペースUP。
我々がそれに続くような形で3台の高速ツーリング?が始まりました。関東方面なら常識外れといえるハイペースです。でも凄く楽しい!
休憩で止まった道の駅「富士見台」でお互い “飛ばしますね~”と挨拶。
SSの彼は“いや~後ろからドンドン迫ってきたので”と言い、我々は“いいペースだったので付いていった”とアホな会話を交わします。
休憩していると小樽港や途中で見かけたバイクが目の前の国道を稚内に向かって走っていきます。どうやら皆も同じようなペースで走っているらしい。
ここまでの走行距離は250Km近く。そろそろ給油の頃合。
いつもならフラッグ欲しさもあってホクレンで給油するのですが、どうするか。
しかしS氏はホクレンを知らないという。そこで、
- 「ホクレン」とは北海道の農協のガソリン・スタンドである。
- このGSではライダーに小さなフラッグを配っていて、以前はツーリングライダーはみなこの旗を荷物にくくり付けていた。
- 最近はフラッグの無料配布は止めて、100円で販売するようになった。
と説明したところ、“旗ですか!良いですね!!”と一気にテンションアップ。
一番近くのホクレンは天塩町にあるので、そこでガソリンを入れることにしました。
しかし、わざわざ行ったのに休み。(日曜なので)
次のホクレンまでは引っ張れないので、近くのENEOSで給油。
GSのおばさんが「今日はどこまで行くの?」と訊いてきたので、「宗谷を回って、出来れば美深まで行きたいのですが...」と答えたら「行けるでしょ」と普通に言われました。
やはりこの辺の移動の感覚はちょっと違うと感じました。
ガソリンは14.39L入り、走行距離は258.2kmで燃費は17.94km/L。もう少し走って欲しい気がします。
給油を終えたらいよいよ道道106号線です。
青空が広がり海もきれいで利尻富士も見えて景色は最高。走っても走っても真っ直ぐに続く道を堪能します。
天気は益々良くなってきたし、良いペースでここまで来れたので、サロベツ原生花園に寄っていくことにしました。
なぜか湿原にこだわりを見せていたS氏でしたが、イメージとはちょっと違った模様でやや不満そう。確かに普通の野原の部分が増えているようです。
※これはサロベツ原野から見える利尻富士
再び道道106号に戻り、稚内まで一気に走ります。
地平線まで真っ直ぐに伸びている道路は果てしなく感じます。
稚内に着いたら昼食にする予定でしたが、S氏のリクエストで先に防波堤ドームを見に行きました。
※不思議な芸術性を感じます
※海もこの美しさ!
昼食は疲れていたので手っ取り早く、駅近くの目に付いた食堂に入りました。
(以前来た時は、駅前の小さな食堂で美味しい焼き魚定食を食べたのですが、駅の改築・再開発でお店は無くなっていました。)
注文したのは海鮮丼定食。
稚内だから新鮮な魚が食べられるだろう、と期待したのですが、質、量、値段とも東京で食べるのと大差ないような気がしました。
稚内はお祭りのようで、あちこちでいろんなイベントが開かれていました。
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またしても長くなってしまったので、今日はここでとします。m(_)m