私はコールマンの小型ガソリン・ランタンを愛用しております。
Model229とModel226と二つを持っているのですが、大したトラブルも無く快調に使っています。バイクでのツーリングでも持ち歩いていますが、故障も無く本当に頼りになります。
以前書いた記事:ランタンについて
Model229はチェックバルブが固着したりマイナーとトラブルは発生したことがあるのですが、Model226の方はノートラブルで実に安定していました。
以前書いた記事:PEAK1ランタンのメンテナンス
しかし、北海道ツーリングの直前に点火テストをしてみたら、点灯するものの、ジェネレーターの何処からか燃料が漏れている様子。灯りも暗くて直ぐに消えてしまいます。(そのため、ツーリングにはModel229を持って行きました。)
さすがに2年以上放置していたので、どこかの燃料経路が詰まったか、接合部分が緩んだか...
ツーリングからも帰ってきたことだし、そろそろバラして修理をすることにしました。
分解、整備の手順書が手元に無いので、カンに任せて作業を進めます。
とは言ってもコールマンのガソリン・ランタンは(ストーブもですが)構造がシンプルなので何とかなるはず。
またジェネレータ等のパーツ類も真鍮製なので、洗浄したり接合部分の歪みを直して組み直したり、ナットの増し締めをするくらいです。
まずは、ベイル(針金みたいの)を左右に引っ張って外し、トップの傘部分(ベンチレーター)を外し、ホヤを外します。ここまでは工具不要です。
照度調整用のノブを止めているネジを外してノブを外し、
ホヤを支える下側のプレートと一体となったフレームを外します。中央のボルトを緩めて抜くだけです。
すると、こんな構造が見えてきます。
フレームは火力レバー周りのカバーで支えていて、ボルトで上から押さえつけているんですね。
ジェネレーターの先端はフレームの穴に差し込んでいるだけです。こういうところは、ビックリするくらい単純というか大雑把な構造です。
やはりジェネレータの付け根部分から燃料が漏れているようです。
とりあえず、ジェネレータも外します。
長年の使用と熱のせいか、ジェネレータは少し湾曲しています。
交換しようかな、とも思いましたが、詰まっている訳では無さそうなので、このまま組み直してみることにしました。
ただ、ちょっと改造してみることにします。
前にも書いたようにModel229とModel226は、ほぼ同じパーツで作られた兄弟機で、大きな違いは照度調整のノブの周りのカバーの有無だけ。
私の好みからするとシンプルな形状のModel229が良い。
という事で、Model226をModel229風にしてみることにしました。
とは言っても大した事ではありません。
適当なアルミパイプをカットして、カバーの代わりにこのパイプでフレームを支えるのです。Model229も同じ構造なはずです。
気が向いたら何時でも元に戻せます。
パイプは14mm径のものが太さはピッタリ。長さは44mmで丁度良かったです。
※ここに...
※カットしたアルミパイプを載せてみるとピッタリです。
カッターの痕がパイプに付いていますが、アウトドア用品だし、磨かずこのまま組み付けました。
後は分解したのとは逆の手順で組み立てていくと完成です。
出来上がりはこんな感じ。スッキリ、スマート/スパルタンな感じになりました。
さて、肝心の点火確認ですが...
ガソリンをタンクに入れてポンピングで加圧してノブをひねると、分解前より派手に燃料が漏れてきました。それでいてマントル部分には燃料が噴射されていないようです。
おかしい。どこで組み付けをミスったか?
コールマンの構造はホント単純なのですが、その分、組み付けは微妙な勘というか調整が必要なのです。
ともかく、もう一度分解して組み直します。
今度は上手くできたようで、燃料漏れは無さそうです。火を灯してみる見ると眩い光を放ちました。
暫くそのままにしてみましたが、消えたりすることは無く、問題は無さそうです。
やはり、バイクもですが、道具は定期的に使ってやるのが一番の手入れになるのでしょう。