先々週の週末にリア・サスペンションのメンテナンスを行いました。
バンプ・ラバーがボロボロに
カタナのリアのサスペンションは使い始めてもう4年。しかも中古で入手した物なのでかなりヘタリが目立ちます。
特にバンプ・ラバーの痛みが酷い。入手した時から劣化が目立っていましたが、いよいよボロボロになってきました。
※バンプ・ラバーというのは、サスペンションが一番縮んだときに“ガツン”という衝撃が和らぐよう、ショックユニットのロッド部分に付けられているゴムの部品です。ウレタン・ゴムのような素材で出来ていて、すぐにボロボロになるのです。
本当ならば、ショックユニットをオーバーホールに出す頃合いなのでしょうが、結構費用は高いし、サスペンションとしての効きにも大して不満も無いので(鈍感なだけ?)、先延ばしにしているのです。
とりあえずはバンプ・ラバーを何とか自力で修復はできないものか。
そう思ってネットで検索してみると、結構バンプ・ラバーを自作している方々いるようで、かなりの自作の事例が見つかりました。
どんなことをやっているかというと、ホームセンターで買ってきたゴムを取り付けるというもの。サスペンションユニットを分解することもなく、これなら私にもできそうです。
材料の入手にホームセンターに赴き探してみると、良さそうなゴムブロックを見つけました。円錐型のブロックで真ん中には穴も開けられいます。
しかも、この穴径はショックユニットのロッドと同じ14mmという都合の良さ。穴径を広げる加工も必要なく、作業の手間が一つ省けました。
ウレタン・ゴムより大分固めですが、まぁこれで良しとします。
交換作業
まずは、サスペンションをバイクから外します。
さらにショック・ユニットからはスプリングも外します。
スプリングを外すにはスプリング・コンプレッサーなるものが必要なのですが、自分が使っているのはこんなもの。
値段は忘れましたがかなり安かったはず。確か1,980円ではなかったかな?
自作しても良いかもしれません。
スプリングの外し方こうやります。ナットを締めこんでいってスプリングを縮めます。
そうすると、ショック・ユニットの底の “C” 型のプレートが外すことが出来ます。これでスプリングをショック・ユニットから抜き取ることが出来ます。
※バンプ・ラバーも外れかかっています
撤去したバンプ・ラバーはこのような有様でした。手でちぎれる程で、もはやショック吸収の役は果たしていません。
これの代わりにゴムブロックを付けるわけです。
買ってきたそのままではちょっと高さがありすぎるので、金ノコとカッターで丁度良い高さに切ります。
それを輪の片側をカッターで切り離し("C”の字のような状態にします)、サスペンションのロッドに取り付けます。切り離した部分にはゴム用の接着剤を塗ってくっ付けます。
珍しく加工に手間取ることもなく、サクサク作業は進んであっという間にバンプラバーの再生は完了。見た目もとても良い感じです。
ついでにカーボン風シートで見栄えをアップ
予想以上に簡単にできたので、ついでに化粧直しを施すことにしました。
このサスペンション、リザーバータンクが大分汚れています。ステッカーの剥がし残しが残っていて実に見苦しく、何とかせねば、と思っていたのです。
きれいに磨くだけでは詰まらないので、ちょうどストックしていたカーボン風のカッティングシートを張って雰囲気を変えてみることにします。
このカッティングシートはなかなかの優れ物で、これを貼るとパッと見はカーボンそのもの。アルミのパイプに貼り付けて“カーボン・パイプだ”と言い張っても通じると思います。
何年か前ですが、チェーンケースに張ってみたら意外と良い仕上がりになり、以来そのままにしていますが、剥がれたり、色あせたりすることも無く今に至っています。
耐候性も十分です。工夫次第でいろいろなところに使えると思います。
出来上がりはこんな感じ。大分良い感じになりました。
【ビフォアー】
※チェーンカバーは元々このようなアルミ地でした(4年くらい前の写真です)
【アフター】
※汚れが付着していますが、チェーンケースもカーボン風。
その分、他の部分の汚れが目立つようになってしまいました。
(スプリングはそのうち塗装しようと思っています。その時に本格的にきれいにしようと思います)
やはりパーツがきれいだと気持ちが良いです。