一応、フロントホイールの組み付けまで書きましたので、その他の細々としたところについて書こうと思います。
今回はブレーキ関係です。
以前にもちょっと書きましたが、スズキのGSX-Rの1100(86-88)のホイールには、カワサキのブレーキディスク(ZZ-R1100等)が装着可能です。
ディスクの径もGSX-Rと同じ310mm。
ただ、ディスクののオフセット量(ホイールの取り付け面とディスク面の位置関係)が違います。
ZZ-Rのほうがずっと少ないです。
そのため、厚さ3mmのスペーサーをホイールとブレーキ・ディスクと間に入れてオフセット量を稼いでいます。
▲ホイールとブレーキ・ディスクの間にスペーサーが入っているのが見えます
これは、スペーサーを入れないとブレーキ・キャリパーがホイールのスポークに当たってしまいそうなので、クリアランスを稼ぐためでもあります。
▲3mm厚のスペーサーを入れてこの位のクリアランスが確保できました。
本当なら3mmとはいわず、もっと分厚いスペーサーにしたいところなのですが、ブレーキディスクを留めるボルトの長さが足りなくなる、という問題もあり、3mmにしています。
因 みに、ボルトはバイク用品店のブレーキディスク用のボルトのバラ売りコーナーで丁度良さそうなものを探したような気がします。
(ノーマルより3mmほど長 いのが理想なのですが、ちょうど良いのが無くて、結局ノーマルのボルトと同じものを買ったような気もします。...申し訳ないですが、すっかり失念してい ます)
※スペーサーの製作記はこちら
それでもまだオフセット量が足りないので、キャリパー側にもカラーを挟んで位置を調整します。
キャリパーの中心にディスク面が来るようカラーの厚みを調整します。この辺は合わせ工事ですね。
▲キャリパー取り付け部にカラーを挟んでブレーキ・ディスクとキャリパーの位置関係を調整しています。
なお、カワサキのブレーキ・ディスクは“鳴き”が発生し易いようなので、対策用のカワサキ純正品の“ガスケット”は必須です。
このガスケットを取り付けることにより、キーキー五月蝿かったブレーキ音がピタリと止みました。
(ガスケットの装着についてはこちら。)
ブレーキ・キャリパーはフォークと同じくスズキ '89-90 GSX-R 1100の4ポッドタイプのもの。
この頃のスズキ車は、キャリパーの取り付けピッチは殆ど90mmで統一されていたようで、同じ90mmピッチなら他の車種のキャリパーが取り付けられるようです。
TOKIKOの6ポッドを採用しているバイクもあったので、それを試してみるのも面白そうです。
ところで、なぜ純正のブレーキディスクから換えたかというと、純正のディスクが摩耗が進んできたのですが、交換しようにも程度の良い物が見つからなくなってきたからです。
▲こちらはGSX-Rの純正のブレーキディスク。ZZ-Rのと一見似てますけど、インナー部分のデザインが違います。
もしかすると、メーカーから新品が購入可能なのかもしれませんが、目が飛び出るような金額であろうことは容易に想像がつきます。
なので、中古品で磨耗の少ない程度の良い物ということで、ZZ-Rのブレーキ・ディスクの流用となった訳です。
他にもフェンダーの取り付けとかいろいろ書こうと思ったのですが、今回も長くなってしまったので日を改めようと思います。