今回はブレーキ・キャリパーの取り付けボルトを注文した話です。
地味かつマニアックというかマイナーな題材で恐縮です。
先日のキャリパーのOHの際、ブレーキの取り付けボルトがだいぶ錆びていて、ネジ山も傷んでいるものもあったので交換することにしました。(本当は、こういう負荷のかかる部分のボルトはケチらずどんどん交換した方が良いらしいです)
そこで問題となったのがボルトの入手です。
ボルトなんてホームセンターに行けば手に入るじゃないか、と思われそうですが、バイクや自動車で使われているボルトはネジ山の間隔が通常の物より狭い(細目)ものが多く、普通のホームセンターでは手に入りません。
今回のボルトもM10サイズなのですが、ネジピッチが通常の1.5mmではなく、1.25mmというサイズ。そしてボルトの頭の形状もフランジタイプというワッシャーが一体となった形状のもの。
バイク用品店では結構こういう特殊な寸法のボルトも取り揃えているのですが、フランジタイプは殆どなし。それに材質もステンレスのものが多い。
ブレーキ部分にステンレスのボルトを使うことの是非については、“問題ない”という意見があるかと思えば “強度的に不安” とか “カジリのリスクもある” とかいろんな意見があり、調べるほど迷いは増すばかり。
なので、おとなしくメーカーの純正部品を購入することにしました。
しかし、問題となるのがネジの長さ。
私のバイクは、ブレーキ・キャリパーの位置を少しオフセットさせるため、フォークの取り付け部とキャリパーの間に4.5mmほどのスペーサーを挟んでおり、その分ボルトは純正品より長めのものが必要です。大体、35mm前後の長さは欲しいところ。
そうなると、径とネジピッチと必要な長さがあるボルトの品番が知りたい。
そこで当てもなくネットで検索してみたところ、カワサキのボルトに関する細かい情報を掲載しているブログがありました。しかも、価格に関する調査も書いていて、同じ寸法のボルトでも車種や年式によって値段が異なることまで書かれていました。
多分、ボルトそのものに大した違いは無くて、管理費とかの絡みで販売値段が違うんだと思います。年式が新しい車種の方が安いみたいです。
その情報を元にWEBIKEで値段を見積もったところ
- KAWASAKI 品番[ 92151-1288 ] BOLT,FLANGED,10X38 定価 ¥183
- KAWASAKI 品番[ 92150-1297 ] Bolt,Flanged,10x38 定価 ¥248
- KAWASAKI 品番[ 92001-1901 ] BOLT,SOCKET,10X33 定価 ¥378
でした。
先日注文したスズキ純正のリアブレーキのボルトは500円前後だったので、183円程度の値段というのは純正部品にしてはずいぶん安いな、と思いました。
因みに、カワサキのパーツリストでは、品名に“10×38”といった表記で、ボルトの径と長さが書かれていて、流用するには大変便利。(ネジピッチまで書かれてあれば最高なのですが)
そういった経緯で注文して届いたのがこれです。
一番安い183円のものにしました。まぁ、何の変哲もないボルトですね。
やっぱり少し長めなので、金ノコで少し切り落とし、ようやくボルトの交換が出来ました。
たかがボルト交換ですが、結構手間がかかり疲れました。
地味な題材のブログを読んでいただきありがとうございました。