前回からの続きです。
ベアリングがもう寿命である!と結論付けた私は早速ベアリングの入手に取り掛かりました。
▲図の赤丸で囲っている部品がベアリングです。上側がフロント、下側がリアです。
とは言っても純正部品を注文する訳ではありません。
実はバイクのホイール等に使われているベアリングというのは汎用的な規格による物。極端な話、ホームセンターでも売っているのです。
「深溝玉軸受」または「ボール・ベアリング」とよばれているものです。
メーカー純正部品として買うと、恐らく定価の倍位の金額になってしまうはず。
今回はネットのベアリング通販サイトで買うことにします。通販だと定価の半値ぐらいで買えたりするんです。
つまりメーカー純正部品の1/4位の値段で買えるはずです。
今回はMonotaROというサイトを利用しました。
価格はサイズにもよりますが1個が300円~500円くらいです。
ベアリングの種類
ベアリングはメーカーはNSK、NACHI、NTN、その他いろいろなありますが、規格に基づいて作られていますのでどのメーカーの物でも完全に共通性があります。
更に品名も統一されているので、大変分かり易い。
例えば私のカタナに付けているホイールのベアリングは “6303”という品番のもの。
この品番でベアリングの外径、内径、厚さを表していて、番号だけでどのメーカーのベアリングでも選ぶことが出来ます。
更に細かくいうと外径寸法以外に、シールの有無や種類、ベアリング内部のクリアランス(5段階くらいある)でいろいろ選ぶ必要があり、こちらはメーカー毎に少し表記が違うようです。
ベアリングの詳しいことについてはメーカーのWEBサイトで
・NSK http://www.jp.nsk.com/products/ballbearing/
・NTN http://www.ntn.co.jp/japan/products/index.html
製品カタログの他、詳しい技術情報、メンテナンス情報などがギッシリ掲載されており、私の知識では返ってよく判らないくらいです。
私には、こちらが簡単に良く纏められていて判り易かったです。
・ベアリングの部屋 http://www.geocities.jp/hayato_off/bearings.html
また、カタナやGSX-Rのベアリングについてはこちらのサイトが大変詳しく纏められています。
・バイクのベアリング http://www.geocities.jp/kartz_lee/mechanical/bearings.html
選んだベアリング
今回、用意するベアリングは次のとおり。
<フロント・ホイール>
88’のGSX-R1100(GU74)のフロント・ホイールのベアリングは6303という品番のもので、メーカー純正部品の品番は
・B1 17×47×14 BEA 08123-63037 × 2個
ベアリングの外形サイズが書かれていますね。又、パーツNoの後半の5桁のうち、左側の4桁はベアリングの品番そのものようです。
シールのタイプは不明ですが、今回は接触型ゴムシール付き(両側)のものを選びました。シールの摩擦トルクが大きめらしいですが、耐水性を重視ししました。
クリアランスの指定は良く判らなかったので指定無しにしました。因みにメーカーはNSKにしました。
・NTN 6303LLU × 2個
<リア・ホイール>
こちらも 88’のGSX-R1100(GU74)のホイールです。
ホイールの左右に組み込むものと、スプロケット・ハブに組み込むものの合計3つ。
ホイール用は6204、ハブ用は6305という品番です。
メーカー純正部品の品番は下記のとおり。
・B1 20×47×14 BEA 08123-62047 × 1個
・B1 20×47×14 BEA 09262-20042 × 1個
・B1 25×62×17 BEA 09262-25073 × 1個 (ハブ用)
ホイール用のがなぜか左右でパーツNoが異なっています。
今回は、ホイールの右側は接触型ゴムシール付き(両側)にし、ホイール左側とハブ用は防水性には劣るものの、フリクションロスが少なめの金属シールタイプのものにしました。
ホイール左にはスプロケット・ハブが付いてベアリングを保護するような形になるし、ハブのベアリングの上にはシールを取り付けるようになっているからです。
・NTN 6204LLU × 1個
・NTN 6204ZZ × 1個
・NTN 6305ZZ × 1個
そしてやってきたのがこちら。
これで準備の第一段階は終了です。
次は交換作業に必要な工具を用意しなければなりません。これが悩みどころでした。