自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

セル・モーターの故障について

 前回書いた作業で故障していることが発覚したセル・モーターですが、早速分解してみました。

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▲左側が予備で持っていたモーター。右が不良のモーターです。取り付け寸法は同じですが、ちょっと形状が違います。確か、以前乗っていた750S2カタナに着いていたもののようです。

 

 

不具合箇所

 分解の仕方は以前の記事でも書いたように、とても簡単。2本のボルトを抜くと簡単に分解できます。

 電極部分も焼け焦げているわけでもなく、何も異常はないな、と思ったとき、電源のブラシの配線が切れているのが目に入りました。

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▲被覆が焦げています。

 

 これが切れていれば電気が流れないのも当たり前。


 よく見てみると、端子に網状の導線を半田付けしてる部分が切れています。導線が切れたというより、半田部分が折れているんですね。

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 こんなところが折れるんですね。エンジンや走行中の振動が原因なのでしょうか。 いつからかは分かりませんが、小さなヒビが入りそれが段々大きくなってきて、遂に折れてしまったのでしょう。

 

今までの事象と当てはめてみると...

 まず、ヒビが少しずつ広がるにつれ流れる電気の量が減り、モーターの回転が弱くなっていた。エンジンオイルを堅めのものに交換したときセル・モーターの回転が悪くなったのはこのせいだったのかもしれません。

 そして更にヒビが広がり、ますますモーターの回転が弱くなってきた。なのでちょっとバッテリーが弱っただけでモーターが回らなくなり、満充電で電圧が高い状態でなければちゃんとモーターが回らなくなっていた、のだと思われます。

 最後は首の皮一枚でつながっていたような感じで、エンジンの振動やショックでヒビが閉じているときはモーターは回り、広がったときは回らくなったりしていたのでしょう。

 また、導線としては電気の通り道が細くなった状態で、そこに大電流を流そうとしていたので、最後は発熱で焼き切れたのかも知れません。被覆が焼け焦げていたのは多分そういう事ではないかと思います。

 3月にモーターを分解整備が原因なのかは分かりませんが、そう荒っぽい扱いはしていないハズなので、違うと信じたいところです。(笑)
(症状を加速させたのは間違いないとは思いますが)

 

とりあえず直しておこう

 さて、どうするか。補修部品と交換してやれば直りそうです。
 でも要は切れた配線部分をつなげれば良いだけなので、半田付けで修繕することにしました。

 ちなみに、ブラシ~電源端子の補修パーツのNoは
  31130-38300  ブラシ、プラス
で良いはずです。(国内仕様のGSX1100SRのパーツリストの番号です。)

 半田付けする向きとかなかなか上手くいかず、何度かやり直しをすることになり、予想以上に手こずりましたが、何とか修繕完了。

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▲作業途中の写真は撮り忘れました。いきなり完成形です。焦げた被覆の代わりにビニールテープを巻いておきました。普通のテープではなく、ちゃんとハーネス用のビニールテープを使いました。



 修繕したこのモーターは予備パーツとしてとっておくことにします。

 しかし、モータにこんなトラブルが起こることがあるんですね。また、バッテリー上がりと似たような事象になるとは。

 また一つ勉強になりました。