自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

カタナの近代化改修

 こんばんは。

 バイクとは違う話から始まりますが、...航空自衛隊で使用されているF15イーグルという飛行機は、もう40年位前に設計されたもの。

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 それがいまだに第一線で活躍で来ているのは、元々の基本性能が優れていたということも大きな理由だとは思われますが、ずっとそのまま使用されていたのではなく、様々な “テコ入れ” が施されているからのようです。

 “近代化改修” というそうで、機内の電子システムとかレーダーとか、旧態化したものを最新のものに入れ替えて、能力向上を行っているそうです。

 住宅をリフォームするようなものでしょうか。(ちょっと違うかな?)
 パソコンとかでもCPUやHDD、電源とかを積み替えてパフォーマンスを上げたりします。

 こういうのって私はとても好きです。旧く時代遅れになった部分を最新のものにリニューアルして、パフォーマンスを時代の水準に引き上げる。見た目は旧くても中身は最新スペック。

 この手法、当然ながらカタナとか旧いバイクにも使えます。

 “カタナの近代化改修”、とても良い響きです。俄然やる気になってきました。

 とはいえ、私のカタナは前後の足回りがゴソっと近代化(前近代化?)済み。キャブレターもFCRに換装済みです。結構改修済みです。

 そうなると、後何が残っているか。

 

MOSFETのレギュレート・レクチファイア

 少し前に、IGの昇圧ユニットは結構電気を食うので、レギュレート・レクチファイアをMOS-FET型のものにすると良いですよ、とのコメントをくださった方がいました。

 エンジン回転を上げていくと消費電流が大きくなるらしく、旧来のレギュレート・レクチファイアは電気の供給の効率が良くないので、最新のものにした方が良いですよ、とのことです。

 確かに3,000回転くらいが一番電圧が高くて、それ以上の回転域では電圧は14Vを下回ることが多いです。V-UP16を付ける前からこんな傾向でした。電圧がレギュレートされる関係で電圧が落ちていると思っていたのですが。
 エンジンの回転を上げていけば発電量は増えるはずですが、それ以上に点火系での消費電流も増えているようです。意外でした。

 早速、MOSFET型のレギュレート・レクチファイアを調べてみました。

 レギュレート・レクチファイアというのは、エンジンのクランク部分のコイルで発電した交流電流を直流に整流し、かつ電圧を14V~15V位に制御する重要なパーツです。

 このパーツ、重責を担う割には故障が多いパーツでもあります。熱で内部の部品が壊れてしまうようです。幸い、まだ私は故障に見舞われたことはありませんが、カタナのウィークポイントの一つであるようです。

 もっとも、これはカタナに限った話ではなく、各社のバイクでも泣き所らしいのですが、その割にはこのパーツ、もう何十年も前から大した進歩はしていないようです。
(四輪の方の発電/充電系はちゃんと進歩しているようです)

 そんな状況だったのですが、数年前から素子にMOSFETを用いたレギュレート・レクチファイアが採用されはじめているそうです。

 ヤマハカワサキ、あとホンダの一部の車種でも使われているようです。残念ながらスズキでは採用していない模様。(ネットでの情報なので、もしかすると今現在は採用されているのかもしれません)

 従来のレギュレート・レクチファイアはダイオードサイリスタなどが使われているのですが、発熱が多いのと電気の整流時でのロスも多い。

 それに対し、MOSFETのレギュレート・レクチファイアは発熱が少なく、整流時のロスも少ない、という良い事ずくめのものらしいです。

 

MOSFETのレギュレート・レクチファイアは「新電元」というメーカーで作られています。

レギュレータ/レクチファイア|電装製品|製品情報|新電元工業株式会社



 なんでもMOSFET型はアイドリング時から14V台の電圧を安定して出力するそうです。(現状のレギュレート・レクチファイアでは、アイドリング時にはバッテリーに充電できるだけの電圧が出ないです)

 そして殆ど発熱しないということは、信頼性も優れていると考えて良さそうです。

 これは素晴らしい!

 

 カタナの次なる近代化改修の第一弾は、MOSFETのレギュレート・レクチファイアへの換装に決めました。