さて、ようやく取り付けができたマルチ・スパーク・アンプ(MSA)の感想について書こうと思います。
まだ、街乗り程度の走行しかしていないので、ちゃんとした評価を下すにはもっと走り込んでから、と思っています。
もっとも、MSAを取り付ける段階で既にV-UP16やNAGバルブが取り付けられており、其々かなりの効果があってエンジンの調子は激変しており、そこからの相対比較になりますので、純粋はMSAの効果というのが分かりづらい状況です。
本当ならV-UP16やNAGバルブも取り去った状態でどう違いがでるか調べたいところですが、時間もかかるし、せっかく配線したものを繋ぎ直す気力も今は湧かないので、これはいつか(多分遠い先)やってみようと思います。
MSAを付けて気が付いたこと
始動性
良好です。もっともこのカタナ、元々始動性は良好でした。なので評価のしようがないですね。ただ、それでも気のせいレベルですが、より良くなったような気もします。
エンジンブレーキ
これはあまり変わった感じはしませんでした。
NAGバルブの装着でエンジンブレーキはかなり緩和されており、更にV-UP16を付けたら更にマイルドになったように感じていました。
強いていえば、加速時だけではなく減速時もトラクションを感じる、という妙な表現ですがそんな気がします。これは他の方のインプレッションで書かれていた表現でもありますが、確かにそんな感じがします。
振動
これは明らかに減ったと思います。
今まで、高速道路とかを走っているとき、右のバックミラーが振動して見えずらかったのですが、それが明らかに低減しました。
振動はキャブレターのセッティングでも変わりますが、ここまで振動が減ったのは初めてです。
パワーフィーリング
これは最初は良く判りませんでした。
V-UP16を付けプラグのギャップを拡大した時に、かなりのフィーリングの向上があったのですから。とても満足していて、それ以上のパワーフィーリングの向上はちょっとイメージできないくらいでした。
でも、走っているうちに気が付いたのですが、明らかにアクセルの開け方が小さくなっています。今までよりも低い回転域で走るようになっていたのです。減速しようとアクセルを閉じたときに気が付きました。街中走りでは1~2速高いギアで走れるようになりました。
効果が分かりにくかったのは、アイドリング域から全体的に1段トルクが上乗せされている感じで、パワーカーブはあまり変わっていないからかもしれないです。
因みに、V-UP16を付けた(特にプラグのギャップを広げた後)後のイメージは、エンジンを回すに従いモリモリとパワーが出てくる感じで、軽くエンジンが回るように感じました。楽しく感じるのはV-UP16をつけたときの方が上かも知れません。
ただ、上記でいっているのは、せいぜい6,000回転くらいまでの話。
それ以上の回転域はパワーに目や身体がついていかず、自分のウデでは恐ろしくてよく分からない、というのが正直なところです。
乗り味
実は、購入前はこれがちょっと気になっていました。
MSAを装着された方のインプレッションは、エンジンがスムーズに回るようになった、振動が無くなった、油異エンジンのゴツゴツとしたフィーリングが消えて水冷エンジンのようにスムーズになった、というものが多かったです。
もちろん絶賛されているのですが、マイルドでスムーズなフィーリングになるということは、電気モーターのようになり、何というか“味”というものが消えるのではないか?と。
しかし実際乗ってみると、マイルドでスムーズになってもカタナらしさというのが消えたわけではなく、楽しさがスポイルされる事はありませんでした。
タコメーターへの影響
タコメーターにはマルチ・スパークの信号を繋げましたが、メーターの動き不調は出ていません。
その他
MSAを付けることにより、キャブレターのセッティングが濃い症状となってしまいました。元々、春先より少し濃い感触があったのですが、それがより顕著に感じられるようになりました。
プラグのギャップを少し広げたら濃いフィーリングはかなり解消された(V-UP16の効果だと思います)のですが、MSAを付けたらはっきりと濃い症状となってしまいました。ちょうど気温がぐんぐん上がった時期というのも要因のひとつだと思いますが、やはりMSAの要因が大だと思います。
不快なくらいの濃い症状(アイドリングがやや不安定、振動の増加、吹け上がりが重い)がはっきりと感じられるようになり、エアスクリューの調整をしたものの、それだけではカバーしきれず、キャブレターのジェット交換して再セッティングを行うことになりました。
何となくですが、マルチ・スパークすることにより混合気の濃い/薄い症状がより顕著になるような気がします。
以上が第一弾の感想です。もっと走りこんだらまたレポートしようと思います。