再び新潟へ走り始めて、暫くは何時エンジンがストップしても路肩に回避できるように慎重に走っていましたが、走るにつれエンジンの調子が以前のとおりで異常がないと確認が深まり、徐々にペースをあげていきました。
MSAを付ける以前の状態です。身体にすっかり染み付いている感覚なので良く分かります。
こうなると何とかフェリー乗船に間に合わせたい。関越道をひた走ります。
かといってスピードを無理して出すことはせず、無理せず早いクルマの流れについていく感じで、その代わり疲れを溜めないようにしてなるべく長い時間走り続ける事にしました。
そうして走り続けて、川口SAでようやく休憩。給油とちょうど雨が降ってきたところなので、ちょうど良いタイミングです。
ここには最初に入った高坂SAに居た新潟フェリーターミナルに向かっていると思われるバイクの姿もあり、大分追いつけたな、と思いました。
買っていたオニギリを一つ食べ、カッパを着用して、給油して出発です。
ここまで来たなら大分安心。バイクの調子も問題なし。ようやくツーリングの気分となって来ました。
新潟亀田ICで国道49に降り、国道7号に入り新潟港に向かいます。
フェリーターミナル手前のセブンイレブンに寄り、ビールとツマミの買出し。
途中で見かけたバイクも続々と立ち寄ります。
▲途中で会ったライダー達もやってきました。皆フェリー乗船に間に合って良かった、良かった。
フェリーターミナルに着くと、もう乗船は始まっていました。
乗船手続きも大分効率化されていて、昔のように手続き窓口に長蛇の列は無く、あっという間に手続きが終わりました。素晴らしい。
ついに乗船完了。ほんの数時間前は絶望的に思えたのですが、諦めずに頑張れば何とかなるものなんですね。
▲乗船して客室に移動し、着替えして甲板に出たらもう出港でした。
▲こんな風に地上係員の人達が手を振って見送ってくれます。
後はお楽しみのフェリーの旅です。
残念ながら天候は快晴とは行きませんでしたが、のんびり寛げる船旅は最高に楽しいです。
途中のSAで会ったオフローダー君と缶ビールで乾杯しました。
こんな風に見知らずの人と話をしたり、一緒にビールを飲んだりできてしまうのがバイクツーリングの楽しいところです。
▲ちょっと残念な曇天です。
▲それでも子供達は元気にはしゃいでいます。
▲フェリー後方甲板のビヤガーデンはジンギスカンの匂いが...
▲船旅の楽しみ方のスタイルも人それぞれ。
ずっと曇天のままで日光浴が出来なかったのは残念ですが、甲板でiPhoneで音楽を聴きながら大海原を眺め、本を読み、ビールを飲んで、また海を眺め、を延々と繰り返し、本に飽きたら映画館で映画を観て(『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』)、風呂に入り、とひたすらのんびりとリラックスした時を過ごします。
天気は今一つでしたが、夕方には見事な夕日を見る事ができました。大勢の人達が甲板に出てきて夕日を眺めていました。
みんながカメラを持った手を高々と掲げて写真を撮っているのですが、ちょっと離れてみると、何かを崇めている儀式の集団のようで可笑しかったです。
(自分もその中の一人でありましたが...笑)
水平線に沈んでいく太陽を眺められるのもフェリーの旅ならではです。
夕日の後はこれもお楽しみのレストランでの夕食です。
肉じゃが、鮭の刺身、ホッケのフライ、これにご飯と味噌汁で合計1,500円程。お腹一杯。満足の夕食です。フェリーのレストランは高いと思っていましたが、この組み合わせは大満足でした。
一方、ハンバーグとかトンカツとかは値段に対し、質/量ともちょっと不満だと思います。どうも肉料理のコストパフォーマンスは悪いような気がします。
▲食べかけの写真で失礼します。ホッケのフライというのは初めて食べましたが、なかなか美味しかったです。肉じゃがも美味しゅうございました。
一人で食べていたら、出港時に乾杯したオフローダー君がやってきて一緒に話をしながらの食事となりました。聞けば彼もカタナを持っているらしい。今回は北海道のダートも走りたくてオフ車にしたそうです。
お盆時期のせいか、船内は祭りの飾りつけがされていました。
▲こちらは売店。サッポロCLASSICも売られていて、大人気でした。
▲受付カウンター。ホテルみたいです。
夕食も食べたので、後は寝るだけ。もう一度風呂に入り寝台で横になりました。
永い一日が終わりました。
<次に続く>